トランプ次期米政権の経済チーム、主要メンバー候補はこれらの人々
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領のチームは新政権発足の準備を進めており、トランプ氏はウォール街やビジネス界の重鎮から政権中枢の顧問や閣僚を起用するとみられている。これには政権1期目からの当局者で、少なくとも同氏に付き従ってきた人々が含まれる。
共和党はホワイトハウスだけでなく議会上院も制し、政府部門を完全に掌握する勢いだ。7日時点では下院の過半数も維持する方向にある。トランプ氏が指名する4000人もの政府ポストは20人余りの閣僚人事を含め、上院での承認プロセスを楽々と通過する可能性があるということだ。
トランプ氏の政権移行作業は8月に正式に開始され、米投資銀行キャンターフィッツジェラルドのハワード・ルトニック最高経営責任者(CEO)と、米プロレス団体ワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)のリンダ・マクマホン共同創業者が共同委員長を務めている。両氏はトランプ氏と共にフロリダ州にある同氏の邸宅「マールアラーゴ」におり、そこで閣僚候補との面接が行われる見通し。
トランプ氏は7日、大統領選で同氏陣営の選対本部長を務めたスージー・ワイルズ氏を大統領首席補佐官に起用した。ワイルズ氏はワシントンで最も強力な職責の一つを担う初の女性となる。同氏は大統領のスケジュールを直接管理し、政権・議会内の優先順位の高い政策調整を推進する立場になる。
ワイルズ氏は、トランプ氏がしばしば醸成する混沌(こんとん)とした世界に秩序と規律をもたらし、共和党候補者選びの予備選・党員集会と本選挙の両方で同氏を助けたと広く評価されている。
トランプ氏はまた、イーロン・マスク氏やロバート・ケネディ・ジュニア氏を政策方針の一部を推進するために起用する可能性も示唆している。
トランプ氏の政権移行チームは、2017年のホワイトハウス初期の混乱を繰り返さないことを目指し、16年当時よりもはるかに組織化されている。11月末までに財務長官と国務長官を指名する可能性がある。