トランプ次期米政権の経済チーム、主要メンバー候補はこれらの人々
一方、ポールソン氏には複雑な事情がある。同氏は住宅ローン大手の連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の優先株を非公開で大量に保有している。財務省のトップに就けば、政府が管理するファニーメイとフレディマックを長官が監督することになるため、株式売却が必要となり、ポールソン氏にとっては損失となる可能性がある。
グレン・ヤンキン氏:現バージニア州知事のヤンキン氏は、カーライル・グループの元幹部だ。ヤンキン氏は21年の自身の知事選の際、トランプ氏とは一定の距離を置いた。5日の大統領選では民主党候補のハリス副大統領が同州を制したが、ヤンキン氏は近年、トランプ支持を強めている。知事任期は25年まで。
国家経済会議(NEC)委員長
大統領の経済チームには、ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)委員長が含まれる。この仕事には、政治的な洞察力があり、議会や国民に対して大統領の政策方針を推進できる人物が必要だ。財務長官候補に検討されている人物は、NEC委員長になる可能性もある。トランプ政権1期目で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めたエコノミストのケビン・ハセット氏と、連邦準備制度理事会(FRB)理事を強めた経歴を持つケビン・ウォーシュ氏もNEC委員長候補と見なされている。
原題:Here’s Who Trump May Tap to Drive His Economic Agenda (2)(抜粋)
--取材協力:Nancy Cook、Ari Natter、Jennifer A Dlouhy、Katanga Johnson、Stephanie Lai、Lydia Beyoud、Eric Martin、Sara Forden、Katherine Burton、Bill Allison、Amanda Gordon、Josh Sisco.
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Saleha Mohsin