医学部合格した子どもがこっそり食べているもの 受験生の夜食に「カキ雑炊」が最適な理由
医療機関専門のサプリメントメーカーを創業して18年になる田村忠司氏がこのたび『【新版】サプリメントの正体』を上梓した。サプリメント業界の裏側、本当に飲む価値のあるサプリ、飲んではいけないサプリを赤裸々に語り、発売直後から大きな反響を得ている。 【写真をチェック!】サプリメントと栄養の裏側がわかる! 栄養療法に取り組む医師・歯科医師・医療従事者に向けたセミナーを全国で開催し、そのわかりやすさ、栄養療法の知識の深さで多くの医師から絶大な信頼を得ている田村氏が「受験生に絶対的に必要な栄養素」について語る。
■医学部合格の最終兵器 早いもので今年ももう年の瀬を迎えてしまいました。年が明ければ本格的な受験シーズンが始まります。 受験生はもちろんですが、受験生の親御さんにとっても気の抜けない時期となることでしょう。中には自分の受験のときよりも緊張するという方もいらっしゃると思います。お子さんの受験に際して親としてサポートできることはなんでもしてあげたいと考えるのが親心ですね。 受験に臨むお子さんを親がバックアップする方法はいろいろありますが、中でも重要なポイントが「栄養補給」です。必要な栄養が取れていなかったら頭は働きませんよね。
どんなに性能の良いエンジンを搭載した車も、整備不良だったり、燃料不足だったりしたら走ることができません。 人間も同じです。受験に勝つためには栄養の視点が必須なのです。 私は長年栄養療法を行うクリニック向けにサプリメントを提供する仕事をしてきた中で全国のドクターの方々と親しく交流させていただいています。ドクターのお子さんは医学部をめざすケースが多いです。そして栄養療法に詳しい医師、歯科医師の先生方は、みなさん受験するお子さんの栄養をよく考えてバックアップしていらっしゃいます。「田村君に教えてもらった『あれ』を取らせたら志望校に合格できたよ」とお喜びの声を聞くことも多くあります。
それでは、医学部に合格した子どもたちがどんな栄養素を取っていたのかも含め、受験に勝つための栄養を考えていきましょう。 ■脳の活動には大量のエネルギーを必要とする 脳が活動するためには大量のエネルギー、そしてさまざまな栄養素が必要です。脳は全身の2%程度の重量しかないのに、20%ものエネルギーを消費するといわれています。 私たちの生命活動を行うためのエネルギーはブドウ糖をはじめ、脂肪やタンパク質からも作られる「ATP」という物質です。ATPは栄養をとり込んだり老廃物を排出したり、筋肉を収縮させて体を動かすなど、あらゆる生命活動に関わっています。もちろん脳の活動にも欠かせません。このATPを主に合成するのは細胞内のミトコンドリアです。