医学部合格した子どもがこっそり食べているもの 受験生の夜食に「カキ雑炊」が最適な理由
実は脳は手持ちのATPを「21秒」で使い切ってしまうといわれています。つまりどんどんATPを生産しないと追いつかないのです。 ATPが足りないと、集中力、記憶力が低下するだけでなく、疲れやすくなってやる気も喪失してしまいます。 集中してしっかり勉強をするためにはATPが円滑に生産され続けることがなにより大事です。ではどうしたらATPがしっかり生産されるのか。そのカギは「栄養素の摂取」と「血糖の安定」にあります。
ブドウ糖からATPを産生するためにはいろいろな栄養素が必要ですが、特にビタミンB群、鉄、マグネシウム、亜鉛が重要です。 これらを多く含む食事を取りましょう。 ■脳のエネルギー(ATP)を生み出す栄養素 ビタミンB群を多く含む食品・・・豚肉、鶏肉、サバ、カツオ、玄米、アーモンドなど 鉄を多く含む食品・・・レバー類、牛もも肉、カツオ、マグロ、赤貝、めざしなど マグネシウムを多く含む食品・・・海苔、納豆、ほうれん草、バナナ、イワシの丸干しなど
亜鉛を多く含む食品・・・カキ、カツオ、サバ、イワシ、レバー類、牛肉、カシューナッツなど 血糖の安定も重要 「血糖」がなぜ勉強と関係があるのかと不思議に思われかもしれません。しかし血糖値が安定していることは受験生にとって死活問題といえるほど重要なことです。 前述のとおり、ATPを作るにはブドウ糖が必要です。血糖とは血中のブドウ糖の濃さですが、身体にとって血糖値が低くなるのは一大事です。 体は血糖値が下がると、血糖値を上げようとしてさまざまなホルモンを分泌します。こうしたホルモンは、受験生にとって大きなマイナス作用も引き起こします。頭痛、食欲不振、吐き気、冷や汗、緊張感、イライラ、手や体の震え、不安・恐怖感などです。集中力ももちろん落ちてしまいます。
これを避けるには血糖値を安定させることが重要です。そのためには「上手に補食を取る」ことがまず大事です。お腹がすいたときはすでに血糖値が下がってしまっていますから、お腹がすく前に小さめのおにぎりやバナナ、スープなどの補食で糖質を補給しましょう。 この際、糖質を一気に食べすぎると、血糖値の乱高下を招きます。とくに、塾飯(めし)や夜食は糖質に偏らないように気を付けてください。糖質は抑えめに、タンパク質・ビタミン・ミネラルをしっかり補給しましょう。