「どのツラ下げて…」 “新キングメーカー”岸田前首相にすり寄る「皆をギョッとさせた人物」
少数与党に甘んじる石破茂政権ははなから四苦八苦の様相。そんな中、前政権幹部らのうごめきが話題だ。 【写真をみる】岸田前首相にすり寄る「皆をギョッとさせた人物」 こびた笑顔がわざとらしい ***
自民党関係者が明かす。 「11月22日、岸田文雄前首相は自身が設立した資産運用立国議員連盟の初会合を開きました。出席者は旧岸田派議員が中心で、およそ30人でした」 首相在任中はさえなかった岸田氏の表情は一変し、 「別人のような色ツヤ。その一方で出席者たちをギョッとさせた人物がいました。ひな壇の中央に座る岸田さんの隣に、茂木敏充前幹事長が陣取っていたんです」 茂木氏は前政権当時、党を預かる要職にありながら、陰に陽に麻生太郎前副総裁と手を組んで、岸田首相の足を引っ張ったとされる。 「負い目からか、茂木さんは岸田さんにこびた笑顔を向けてばかり。岸田政権崩壊の元凶の一人で、出席者たちは“どのツラ下げて……”とあきれていました」
“すり寄り”の理由は
そんな茂木氏が、あえて岸田氏に接近する理由とは。 別の党関係者が解説する。 「茂木さんは9月の総裁選で、候補者9人中6位と惨敗。人望のなさを露呈しましたが、いまだ総理・総裁の座を諦めてはいません」 総裁選の最中には〈意外と敏充〉なるキャッチコピーも話題となった。 「茂木さんは終始“私は明智光秀じゃない”と、自身は政権を支える立場と強調していた。とはいえ平成24年の総裁選の際は、石原伸晃陣営の中心的存在にもかかわらず、安倍(晋三)さんが勝利すると臆面もなく安倍・麻生陣営に取り入った。それを周囲は忘れていませんが、本人は岸田さんとの蜜月の演出が得策と考えている」 茂木氏の計算高さに旧茂木派関係者は、 「茂木さんの岸田さんへの接近は、後ろ盾だった麻生さんの凋落ぶりが顕著だから。麻生さんは先の総裁選で自派の河野(太郎)さんを推したものの支持が広がらず、最後は高市早苗氏に乗り換えた。その後の衆院選で、麻生派の甘利明元幹事長や、松本純元国家公安委員長ら側近たちが落選したのも痛手でしたね」