アヘン戦争から184年 今や世界屈指『産業用大麻』生産国・中国 生産者は収入激増 日本では利用緩和も
違法薬物使用の入口とも言われ、若者への広がりが懸念される大麻。 大麻取締法改正で大麻の「所持」や「譲渡」に加え、「使用」も違法となりました。 ■【動画で見る】超巨大「中国の大麻農場」が生む『富』 アヘン戦争から約180年 規制厳しい中国で進化を遂げる「大麻ビジネス」 一方で「大麻由来の医薬品の解禁」など、利用緩和の動きもあります。 大麻の産業利用で一歩先を進むのが、中国。雲南省の山間に一面に広がる大麻の畑。 アヘン戦争の経験から大麻を厳しく取り締まっていた中国は、「禁止」から「利用」へと、政策を転換させています。
■「大麻取締法」法改正で”使用だけ”でも違法に
【記者リポート】「少年たちはこの乾燥大麻や大麻リキッドをSNSで販売していたということです」 12日、近畿厚生局麻薬取締部が行った記者発表。大麻取締法違反の疑いで大阪府内に住む17歳の少年ら、あわせて4人が逮捕されました。空港でおよそ1キロの乾燥大麻が押収され、家宅捜索をしたところ乾燥大麻やリキッドあわせておよそ280グラム見つかったということです。 大麻事件の摘発は去年、過去最多の6703人と初めて覚醒剤を上回り、7割が30歳未満の若者でした。若年層における大麻の乱用が社会問題となる中、改正された法律が12日から施行されます。 これまでの「大麻取締法」が禁じていたのは大麻の所持や譲渡。それが今回の法改正で大麻とその有害成分(THC)を「麻薬」と位置づけ”使用だけ”でも違法となります。
■三重県に大麻を育てる職人「自然の中で一番強い繊維」
日本国内では大麻といえば「薬物」というイメージですが… こちら三重県の、のどかな集落。 【精麻技術の職人 谷川原 健さん】「ここは麻の加工場。世にいう”大麻”の皮をとっています」 大麻の皮!?実は日本国内でも特別に許可を得た人は、繊維などをとる目的で育てることが許されているんです。谷川原さんは大麻を育て、精麻と呼ばれる繊維を作る数少ない職人の1人です。 【精麻技術の職人 谷川原 健さん】(Q大麻はどういうものに使われる?)「今は神事ごと。お供えもの縛るのにも精麻が使われますし、けがれを払うために使われる。あとはしめ縄、横綱の綱とか。人類はずーっともう縄文の頃から麻を使ってきてるので。地球上で自然の中で一番強い繊維って言われてます」 実は日本は古来から大麻を神聖なものとして、衣食住様々な場面で利用してきたのです。
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