前検日に急きょ追加あっせん! 選手会役員務める栗田貴徳が執念の二予進出「初めての地元記念、嬉しい」/松山競輪G3
松山競輪「大阪・関西万博協賛 開設75周年記念 金亀杯争覇戦(G3)」が5日に開幕。9Rの一次予選に出場した栗田貴徳(41歳・愛媛=93期)に話を聞いた。 選手会愛媛支部で役員をやっている栗田貴徳は今シリーズの前検日、スーツを着用して検車場内をウロウロしていた。選手の写真を撮ったりと、検車場内では裏方の仕事を全うし「ひと段落したのでランチを食べて、午後は選手会ブースの設置をする予定でした」。 しかし前検日の14時前に、急遽欠場者が出たため、栗田が流用で参加メンバーに名を連ねることになった。「まさかですよ。なんの準備もせずにレースに入ったのは選手になって初めてでした。でも今まで金亀杯(松山周年記念)を走ったことがなかったので、出られるのは素直に嬉しかったですね」と心境を語った。 迎えた一予は高橋晋也ー山崎芳仁の後ろという本線の3番手回り。上野優太に絡まれて連結を外してしまったが、執念の立て直しで5着に入り、なんとか二予のきっぷをつかんだ。 「記念開催中は忙しくて練習できないと思ったので、その前に追い込んで練習していたんです。張りを取るために(橋本)強の高級機材を貸してもらってケアとかしたら、意外と走れましたね。絡まれてしまい8、9着のパターンかと思ったけど踏ん張れた。いやー、こんなことってあるんですね」と嬉しそうに語った地元のラッキーボーイに二予以降も注目したいところだ。(netkeirin特派員)