「なぜ売れたのか」疑問を持とう! ユーザーの目的からニーズを探りEC改善施策につなげるために「情報管理」が重要
「EC事業を内製化する」――それは必ずしも、「Webサイトやコンテンツの制作スキルを身につける」「リスティング広告の運用を自社内で行う」「自社サイトのシステム改修をECチーム内で解決する」ことを意味しません。ECに関係する専門的な領域は、すでにいち担当者の努力でどうにかなる時代ではなくなっています。 この連載では、EC事業の内製化を目標に、ECマーケティングに関係するテーマを設定、その判断をするための「考え方」を伝えていきます。7回目は「情報管理」の重要性について解説します。
う~んと、え~っと、あ~っと……なんでしたっけ? すっかり忘れてしまいました。
「情報管理」だよ。前回の集客の話でも触れたのに、すっかり右から左に抜けてしまったようだね。 ECビジネスにおいて、大企業と戦わずに中小企業が生き残るためには、そして後発のEC事業者が先発のEC事業者を出し抜くためには「情報管理」が重要なんだよ。 でも実は、情報はあまり上手に生かされていないのが現実なんだ。日常にチャンスの芽はあふれているはずなのに、右から左に抜けていってしまう。
も、も、も、もしかして……。
そう。今日のネッタヌ君のようにね! はっはっは!
(石田さん、冷静になるのが早いな……)
これは前回のコラムでも説明したけれど、データはECのシステムが自動収集・集計してくれるしシステム上に残るので、後からでも確認ができる。 でも、お客さまの「生の声」や「問い合わせ」は、右から左に流れていきやすいものなんだ。仮に掘り下げることで何かしらのチャンスにつながったとしてもね。
データ活用に関するマーケティングのノウハウって最近多いですが、データではない、いわゆる「定性情報」のマーケティング活用って意外と情報が少ない気がします。