「娘がスネ夫みたいになったら嫌だった」千秋がクリスマスと誕生日以外におもちゃを買い与えなかった理由
信頼関係があるからこそ、本音を話せる
――娘さんの成長を感じた場面は? 千秋: それも娘が高校生くらいの時だったかな。私以外の家族みんなが遅くに帰ってくることが多かった時、私は家族のために家の掃除をして、洗濯をして、ご飯を用意して、ずっとハウスキーピングして待っている。夜になって「ご飯いらないよ」「今日は泊まるよ」って言われたら、用意していた分をどうにかして、一人で過ごすわけです。 そういうことが続いた時、なんかバカみたいだなって思って。娘に「あなたはもう大きいし、留守番もできるのに、ママは仕事が空いても旅行とかはできない。これっておかしいと思うんだよね」って相談したことがあります。そしたら娘は「そうだよ、おかしいよ!」って同意してくれたんです。「ママは外に行った方が、いろんな人と知り合えて、新しい仕事を思いつくのに、ずっと家にいてもったいないと思っていた」「お弁当だって毎日作んなくても学食とかもあるし、別に私のためにじーっと家にいなくてもいいよ」と言ってくれて、思わず「いいの⁉︎」となりました。 ――娘さんに本心を伝えられる関係性だったんですね。 千秋: もちろん私も、言わない方がいいことは言いませんよ。何でもかんでも言い合えるのがいいというわけではなくて、その時の子どもの年齢や関係性によって違うと思います。これは大人になってから言おうかな、とか。私のママ友も、娘が高校生や大学生になってからは、女同士で、仕事の話やパパの話をするようになったみたいです。 私にとって今の娘は、“同性のすごく頼もしい人間”です。自分が産んだ子どもで、自分が育てたのに、私が思ってない意見や考え方を出してくれたりします。もし喧嘩をしたとしても、私が娘のことを大好きということはもう嫌っていうほど知ってもらえているので、お互い嫌いにはならない。信頼関係があるからこそ、大人になってからいろんなことを喋れるのかなと思っています ――娘さんが成長していくことに寂しさは感じますか? 千秋: まだ一緒に住んでいますが、もし海外に行ってしまったらとか、結婚して家を出てしまったらとか、今後を考えると寂しいなと思います。でもそれはしょうがないですよね。娘が自分で考えて、自分の望んだ通りにしてくれればいいと思っています。何歳になっても子どもの心配はつきないとみんな言いますけど、私はあまり心配しないようにしたいな。これから娘は自分の想像とは違うことをするかもしれないし、その時にショックを受けるのも違うと思うので。だから今から訓練するというか、そういう心づもりを準備しています。 すごく大好きで、大切な存在で、とにかく外に出しても困らないように一生懸命育ててきました。いろいろ自分で考えられるように育ててきたので、私は娘がやりたいことに、絶対ダメとは言わないです。ビクビクしながら、黙って見守っている感じですね。でも、ビクビクしているのはできるだけ見せないようにしたいです。 === 千秋 タレント 歌手。千葉県出身。10 月 26 日生まれ。千葉県出身。O 型「ノンタンといっしょ」でデビュー。 「ウリナリ」「笑っていいとも」など数多くのバラエティ番組に出演。 現在はCX「ノンストップ」にもレギュラー出演中。2022年にchiakiとして約20年ぶりの楽曲「GREEN FLASH」をリリース。そして今年7月には新曲「アオゾラ」を配信開始。 制作協力:SION