子どもが安全に自転車に乗るためには? 団長安田に聞いた“自転車親子コミュニケーション” #こどもをまもる
警察庁は今年8月、自転車の交通違反への反則金を納める制度「青切符」導入を検討すると明らかにし、現在も有識者会議での議論が進んでいる。背景には自転車事故の増加傾向があり、正しい交通ルールが広く周知徹底されていないという現実が見える。大人はもちろん、学生・子どもに対してもルールの理解が求められる今日、家庭でできることはなにか。「子どもが安全に自転車に乗れるよう、ランニングで並走して教えてます」と語るのは、芸能界屈指の自転車好きであり、2児の父でもある安田大サーカス・団長安田さん。子どもへの交通ルールの教え方や、ドライバーとして自覚しておきたいことなど、話を聞いた。(Yahoo!ニュース Voice)
娘の自転車にランニングで並走 安田家の交通教育
――安田さん宅の娘さん二人は、自転車に乗っていますか。 団長安田: 今、中学1年生の娘と小学5年生の娘がいて、どっちも自転車に乗ってます。幼稚園の頃から、ペダルがないキックバイクに乗せてましたんで、自転車にもすんなり乗れるようになってました。キックバイクって、自転車の教え方としては最短だと思います。最初は普通に歩いているみたいに乗って、次は両足で蹴ってすーっと進めるようになって、バランス感覚が身に付くんです。 ――娘さんには、どのように交通ルールを教えましたか。 団長安田: 近所に出て交通ルールを教える時は、最初は家の周りを、次は近くのコンビニまでと徐々に行動範囲を広げていきましたね。僕は娘の真横をランニングで並走しながら、「自転車は左側通行」「停止線があったら止まって周りを確認」と結構口うるさく言ってました。自分も自転車に乗ってしまうと、飛び出そうとする娘をすぐに止められないんですよ。ランニングで並走していたら、危険な乗り方をした場合に「あかんあかん!」ってすぐに止められますし、細かいこともいちいち言ってあげられます。 自転車に乗れるようになった今でも、ちょっとコンビニに行くって時は、娘が自転車で僕はランニングというスタイルのままです。娘が最短距離で進もうとして、自覚なしに逆走しようとした時は、いちいち口出しして止めてます。「横で走ってギャーギャー言うおじさん」になってますよ(笑)。 ――子どもが一人で自転車に乗って外出することへの不安はありますか。 団長安田: ちょっとまだ心配な部分はありますね。この間、自転車通学をしている長女が、ヘルメットを被らずに学校に行っていたので注意しました。僕はトライアスロンのレース中に自転車で転倒して、ドクターヘリで運ばれるくらいの大きな事故を経験してるんですよ。この時ヘルメットをしていなければ確実に死んでたと思うので、本当にヘルメットは大事。こけるタイミングなんて誰にも分からないですからね。 大人も子どもも、そもそも自転車はこける乗り物だって知っておいたほうがいいです。安全な場所でこけたりして、自転車の怖さを経験しておくことも大切かなと。その事故で取り返しがつかないことにならないためにも、子どもたちにはヘルメットを被るように言っています。