東京・小池知事が「緊急事態宣言」受け会見(全文2完)医療用マスクを確保したい
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い政府が発令した「緊急事態宣言」を受け、東京都の小池百合子知事は7日夜、都庁で記者会見を行った。 【動画】東京・小池知事が「緊急事態宣言」受け記者会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京・小池知事が「緊急事態宣言」受け記者会見(2020年4月7日)」に対応しております。 ◇ ◇
マスクの問題をどう考えているのか
フジテレビ:あともう1点、すみません。緊急事態宣言が出されますと、いろいろ生活必需品とかで、都として必要なものは業者に対して収用を求めたりできると思うんですが、ただ一方で、マスク不足は続いています。ネットでマスクの作り方ですとか、マスクを作る本とか、そういったものも皆さん今買い求めている状況なんですが、今日、知事、ちょっといつもと違うマスクを着けてらっしゃると思うんですけれど、そういったマスクの問題っていうのはどういうふうにお考えでしょうか。 小池:もう本当にマスクが、今や世界の通貨をしのぐ存在になってきているのではないかということで、マスク外交などという言葉まで出てきております。本当にマスクは、1つのもう安全の印というふうにされているだけに、皆さんお求めになる、いろいろと工夫もされていると思います。医療用のマスクの確保等につきましては、今日もそれぞれの病院でどれぐらい必要なのかなどもチェックをし、さらに確保にしっかりと都として対応していきたいと思っております。ちなみに今日の私のマスクは手作りで、近所の方がお届けいただいたものでございまして、皆さんやはりいろんな工夫をされているということかと思います。 司会:次にご質問がある方、挙手をお願いいたします。
対応方針の中身が前日より後退したのはなぜか
朝日新聞:すみません、朝日新聞の長野と申します。また緊急事態措置の対応方針のことについてお伺いしたいんですけども、知事にお伺いしたいんですが、スピード感を持ってというお言葉もあって、きのうわざわざお示しされた部分があると思います。それで結果的には、本日はきのうの発表分よりも少し後退したような発表にせざるを得なかったという点もあると思うのですが、あらためてこの経緯というか、どうしてこのような形になってしまっているのかというところっていうのは、知事としてはどのように感じていらっしゃいますでしょうか。 小池:いや、それは、基本的にはまさに調整を行っているということでございます。都といたしましてはやはり重大局面にあるという認識もございます。それは国のほうも同じだからこそ、今日の宣言につながったものだと思います。有効な、効果的なものにするためにも、しっかりと調整を続けていくということで、方向性については変わりございません。 ただ、東京とすればやはり1日1日が大事でございます。今日も、入院しておられる方は1101名、ベッドのほうも今週中に1700を確保ということで進めております。今日、ホテルにお移りいただいた方の数は合計で12名。今日の移動していただく方法など、1つのモデルケースを重ねていって、そして、できるだけ病床も、より柔軟に確保できる体制もつくって、これらは全部時間との戦いということでございまして、後退をしているというか、こちらのほうは時間と戦ってはおりますけれども、そこは共有しているものと考えておりますので、できるだけ早く成案を得たいというふうに考えています。