叔母で元賞金女王の平瀬真由美が褒める竹田麗央の100Y以内のアプローチをプロが解説【勝者のスウィング】
ここではプレーオフ6ホール目の18番パー5の3打目、50ヤードからピンに寄せたアプローチを解説していきます。なお、写真はその場面のものではありませんが、似たようなシチュエーションだった2日目の場面を使用します。 まず距離に合わせた素振りをしますが、素振りと実際のスウィングにギャップがほとんど見らず、イメージした通りのスウィングで打てています。スウィングの大きさだけでなくテンポやタイミングといった写真では写りにくい時間的な要素も再現性がとても高いです。
画像Aは素振り、画像Bは実際のスウィングですが、どちらもヘッドの入射角が浅く、ターフをほとんど取っていない竹田選手の特徴が見えてきます。素振りよりもわずかに左へ乗っていく動きは少ないですが、その場でターンしながらきれいにボールにコンタクトしロフト通りの弾道でボールは飛んでいきました。
正面からの連続写真では入射角の浅さが確認できます。画像Cインパクトの画像の通りハンドファーストが強くありません。クラブの最下点付近でボールを捉えるため、ダウンブローが強くならずソールのバウンスがしっかりと使えるメリットがあります。 ポイントはテークバックでコックを使い過ぎないこと。オープンに構えすぎずにアドレスで構えた手首の角度をキープしたまま体の大きな筋肉を使って緩やかな円弧でクラブを動かすイメージを持つと、竹田選手のアプローチに近づけるはずです。
プロゴルファー・中村修