名古屋市長選に現役大学生が出馬表明「頑張る若者応援したい」
2025年4月に任期満了を迎える次期名古屋市長選挙に、市内の現役大学生である西田礼孝(ひろたか)氏が立候補する意向を固め、12日に名古屋市役所内で記者会見を行った。西田氏は大学・専門学校の学費無償化と議員定年制を公約に掲げ、「今の若者は奨学金で借金をして苦しんでいる。学費無償化で頑張る若者を応援したい」と意気込みを示した。
市内在住の学生の学費無償化など公約
西田氏は中京大学4年生の26歳。大学では経営学部で学びながら、1人で政治団体「学生党」を結成。先月9日に投開票された名古屋市議選に自ら立候補したが、最下位で落選した。 しかし、市議選を通じて周囲から公約を「ぜひとも実現してほしい」という声を受け、市長選への出馬を決断した。市内在住で大学・専門学校に通う学生の学費を無償化するため、財源として市職員の給料を一人200万円削ることなどを想定しているという。自身の運動資金などは「バイトをして集めていく」とした。
大塚耕平氏の出馬意思表明で「僕も出なければ」
名古屋市長選は通常なら2年先だが、衆院解散で現職の河村たかし市長が国政復帰を目指して辞職すれば早まる可能性がある。 先月27日には国民民主党代表代行の大塚耕平参議院議員が市長選出馬の意思があることを表明した。西田氏はこれを受けて「僕も出なければと思った」と説明した。 他方、河村市長は進退について明言を避けているが、「一般論としてようけの人が出るのはええこと」などとしている。 (関口威人/nameken)