今夜13日未明 おうし座北流星群が見頃 各地の天気や観察ポイントは?
おうし座「北」流星群2024 観察ポイント
2024年のおうし座流星群を満喫するためのポイントを、時間・方角・場所・道具に分けて紹介します。 ■15分は観察して 夜空を見上げて数分経っても流星が見えないからといってあきらめてしまうのではなく、最低でも15分間は観察を続けることをおすすめします。また、明るい屋内から屋外に出て観察する場合、目が暗さに慣れるまで時間がかかります。15分程度の余裕をもって観察を始めるようにしましょう。 ■観察する方角 「おうし座流星群の放射点の方を見なくては!」と身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、観察する方角を気にする必要はありません。流星は放射点のある方向だけではなく、夜空のどこにでも出現するためです。空を広く見渡すほうが、より多くの流星を捉えやすくなります。月明かりが気になるときは、月のある方向を正面にしての観察は避けましょう。 ■観察する場所 できる限り空が大きく見渡せる、開放的な場所を選びましょう。明るさに邪魔をされて流星が見づらくなることを避けるため、街灯など人工の明かりが少ない場所を選ぶことがポイントです。地域ごとの星空指数から確認できますので、ぜひ参考にしてください。 ■準備する道具 準備しておくと便利なのは「星座早見盤」です。円盤に書かれた日付と時刻を合わせるだけで、そのときに見られる星座の位置を調べることができます。流星を待つ間に、星座早見盤で調べた星座や星を楽しむこともできます。 「上を向いたまま流星を長時間待つのは大変そう」と感じる方は、レジャーシートを用意しておきましょう。レジャーシートを敷いた上に寝転がれば、楽な姿勢で観測できます。一方、望遠鏡や双眼鏡を準備する必要はありません。望遠鏡や双眼鏡越しでは観察範囲が狭くなるので、むしろ流星を観察しづらくなってしまいます。おうし座流星群は、ぜひ肉眼で観察してみてください。
広い範囲で観察チャンス
13日未明~明け方は、九州~東北の太平洋側を中心に広い範囲で観察のチャンスです。山陰や北陸は雲が多く、北海道は日本海側を中心に雨や雪となりそうです。また、沖縄も曇りや雨となるでしょう。 観察出来る所も、未明~明け方は冷えます。東北は南部の仙台でも10℃を下回り、青森など北部では5℃以下の冷え込みとなります。東京都心など関東でも15℃を下回り、長袖に厚手の羽織る物がないとヒンヤリ感じられます。暖かくして天体ショーをお楽しみ下さい。
日本気象協会 本社 福冨 里香