寄せ植えが思うようにまとまらない。花色を選ぶときのポイントは?ビフォーアフターを紹介!
「ビフォーとアフターでの違いにびっくり!」「思いもよらなかった解決法に感謝!」など、喜びの声をいただいた好評の季節連載「杉井志織のガーデン誌上添削」もいよいよ最終回。ラストは寄せ植えづくりと、ふえすぎた鉢植えのお悩みです。読者のみなさんの写真を杉井志織さんのアドバイスのもと、編集部が画像処理しました。どれも今すぐ役立つテクニックばかりです。 『趣味の園芸』2025年1月号より、一部を抜粋してお届け。 みんなの寄せ植えの写真
寄せ植えで花色が思うようにまとまらない
頭で思い描く寄せ植えがなかなかつくれません。花を選ぶときの色のバランスはどうすればうまくいきますか?(4月撮影)。寄せ植えで、ちぐはぐに見えない組み合わせを知りたいです。 大阪府/フラワー1968さん
【添削】同系色でまとめると洗練された印象になります
1つの鉢の中に、花の種類をあれもこれもとカラフルに植えるよりも、花は同系色にして形を変えるほうが、育ったときにナチュラルな雰囲気になり、単調にならず動きのある組み合わせに。また、観賞期間をそろえるのもポイントです。これはリーフを取り入れるときも同じです。 上の写真の寄せ植えでは、青花のブルーデージーを外してレッド系でまとめました。花色や葉色選びの参考にカラーチャートをつくったので(1月号108ページに掲載)、寄せ植えづくりに役立ててください。
フラワー1968さんは、いろいろな寄せ植えをつくって楽しまれているご様子で、ほかにもビビッドな黄色いオステオスペルマムを使った寄せ植えもご応募いただきました。 こちらは、ピンク色のオキザリスと薄紫色のバコパの代わりに黄色いビオラをプラスし、イエロー系の同系色でまとめてみました。 同系色でまとめた鉢を複数置くときは、高低差をつけるなどの「置き遊び」が楽しめます。置き場全体も変化が感じられる空間になります。
読者のみなさんの写真には鉢植えをたくさん並べているシーンが多く見られました。寄せ植えに限らず、多くの鉢植えを並べる場合は「鉢の色や質感をそろえる」と、すっきり見えます。例えば、玄関先はテラコッタの鉢、ベランダは白い樹脂鉢など、場所別にルールを決めると楽しいですよ。 ※After写真はBefore写真をベースに画像処理しています。実際に杉井志織さんが植栽したものではありません。イメージとしてご覧ください。 杉井志織(すぎい・しおり) 園芸家 庭の植栽設計、花壇管理、花壇ボランティア運営の指導、フラワーショーなどのイベント装飾などで活躍。草花全般の栽培、最新品種の情報に精通。ビギナーにもわかりやすい語り口で人気が高い。監修に『らくちんガーデニング 12か月の魔法 無理なく続ける庭しごと』(NHK出版)など。 ●『趣味の園芸』2025年1月号 季節連載「杉井志織のガーデン誌上添削 冬編/寄せ植えや鉢の置き方のお悩みを解決!」より