更年期や生理不順など、ホルモンバランスによる不調に、おすすめしたい食材とは?〔久保奈穂実さんのおいしい漢方レシピ〕
【連載】久保奈穂実の「おいしい漢方レシピ」
古くから癒しや回復の薬としても親しまれてきた、スープやドリンク。薬膳的効能から選んだ食材で作る一杯で、毎日の生活に養生の知恵を取り入れてみませんか。国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、忙しくても、疲れていても、身近な食材でササっとできる、簡単でおいしくてヘルシーな漢方レシピをお届けします。
〔11月の漢方レシピ〕 女性の悩みの強い味方「いか」
いかは、血(けつ)と潤いを補う食材。血不足による情緒不安定・肌や髪の乾燥対策や、潤い不足によるほてり、生理不順などに効果的です。タウリンも豊富なので疲労回復にもぴったり。ちなみに、いか墨には血流をよくする働きがあると言われています。
にんじん入りいか大根
さまざまな効能が期待できるいかに、にんじんの補血効果がプラスされた一品。女性ホルモンの影響によるゆらぎにおすすめです。 ●材料と作り方 1)大根(2分の1本)は半月切りにして下ゆでする。 2)いか(2杯)のワタをとり、胴は輪切り、足は適当な長さに切る。 3)1) の鍋に醤油・酒・みりん(各大さじ2)スライスしょうが(適宜)、乱切りのにんじん、2)を加える。 4)3分程煮たら一旦いかを取り出してコトコト煮詰め、また戻して火を止めて冷ます。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen
※この記事は、久保奈穂実『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』を再構成しています。