血流を促す“循環系ストレッチ”で腎機能を活性化!(専門家が監修)
大切な臓器、腎臓を守るためには、日頃の食事はもちろん、運動もプラスしたい。そこでポイントとなるのが血流を効率的に促すこと。血流がアップすれば、硬く弱くなった血管はしなやかに蘇り、運動で血圧も血糖値も下がれば、腎臓は大助かりである。自宅で手軽にできる“循環系ストレッチ”を日々のルーティンに![取材協力/中野ジェームズ修一(スポーツモチベーション最高技術責任者)]
腎臓を守るための循環系ストレッチ
頼れる腎臓を守るには、塩分や糖質の摂りすぎを控えるなど食生活の節制が求められる。プラスして有効なのは、自宅で道具なしに行える手軽な「循環系ストレッチ」。 「これはその名の通り、血液を循環させるストレッチ。肩甲骨、脊柱、股関節といった大きな骨と関節を動かす動的ストレッチであり、血液の幹線道路ともいえる体幹の血流を改善して、血管を強くすることが期待できます」(フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さん) 血液のおよそ80%は、静脈や毛細血管に留まり、筋肉のポンプ作用でしか心臓へ還流させるのが難しい。循環系ストレッチはこれらの血液を心臓に押し戻して血流をアップ。血流が良くなれば、硬く弱くなった血管はしなやかに蘇る。循環系ストレッチで血圧も血糖値も下がるから、腎臓は大助かりである。 大事なのは、小さな動きを徐々に大きくしながら一連の動作を何度も繰り返すこと。せっかく勢いづいた血流を止めないための工夫だ。 ここでは「脱ぎストレッチ」と「伸びストレッチ」を紹介する。隙間時間にできるから、できれば両方とも毎日続けてほしい。坐り仕事のブレイクタイムに気分転換を兼ねて行うと、滞った血液が一気に流れて心身がリフレッシュできるだろう。
脱ぎストレッチ
Tシャツを脱ぐように上半身を大きく回す動作と、スクワットのように下半身を駆使する動きを組み合わせたもの。上半身のターゲットは、背中の僧帽筋、肩の三角筋、インナーマッスルのローテーターカフの筋肉だ。下半身では膝を少しずつダイナミックに屈伸させながら、太腿の大腿四頭筋とハムストリングス、股関節の腸腰筋といった大筋群を活性化する。4ステップを休みなく続けて、下から上へ、上から下へと血液を巡らせて。