新型コロナ専門家会議 脇田座長らが会見(全文3)希望の光が見えたかも
政府の新型コロナウイルス対策専門家会議の脇田隆字座長(国立感染症研究所 所長)、尾身茂副座長(地域医療機能推進機構 理事長)らは19日夜、同会議の第8回会合後に記者会見を行った。 【動画】新型コロナ対策の効果は? 専門家会議が見解発表 脇田座長らが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「新型コロナ対策の効果は? 専門家会議が見解発表 脇田座長らが会見(2020年3月19日)」に対応しております。 ◇ ◇
休校せず通常どおり学校を運営していいのか
読売新聞:ということは、学校に関してですけれども、感染が確認されていない地域であるとか、収束に向かっている地域では、新学期も控えている時期でありますけれども、休校は解除、休校せずに通常どおり学校を運営していいというご判断なのでしょうか。 西浦:学校閉鎖に関しては、サイエンティフィックに申し上げますと、文章にも書きましたけども、有効かどうかであるっていうのに関して、科学的に一定の結論が出ていません。なので、真摯にこの問題に向き合う上では、効いてるのかどうかが分かりません。ですので今、海外も含めてエビデンスを収集しているところで、また分かり次第にアップデートをしていかないといけないと考えています。 読売新聞:その、今、先生がおっしゃった分かり次第というのは、いつごろをめどに考えていらっしゃいますか。 西浦:現時点では科学的に分かるという状態にないということなので、すぐに学校をオープンしていいのかどうかという判断に関してはまだ待っていただかないと、なんとも見解が分からないということです。
意見が分かれたポイントは?
読売新聞:分かりました。また本日の会議なんですけれども、予定の時刻よりも大幅に長引いての開催となったと思います。会議の中で実際にどのような意見が出されたのか、意見が分かれたポイントなどを教えてください。 脇田:そもそも予定をしていた時間が1時間半ということにしたんですけども、実際、その前には2時間という予定をしてたんですね。だけどもう少し、事前にかなりこの文章も詰めてやったので、もうちょっと短く終われるかなと思ったんですけど、やはりいろいろな意見が出ました。それぞれ専門家ですので、やはりそれぞれの意見があるということで、それは対立をするというよりもそれぞれの意見があるということであって、それがここの文章にも集約をされたということになると思います。 読売新聞:具体的にこのポイントとして、どのテーマについていろいろな意見が出されたというような部分はありますか。 尾身:今、座長がおっしゃったように、多くの部分は、ほとんどの部分といってもいいけども、コンセンサス、特に一番の、メンバーの中でまったく異論がなかったところは、今われわれは非常にこの感染拡大、先ほどオーバーシュートという話、今のところまだ幸いに、日本はイタリアなんかに比べたらですけど、いつ爆発的な感染が起きてもおかしくないという、この危機意識は全ての委員が共有したと思います。 それで、多少の見方が違ったところは、これはサイエンティフィックのこういうコミッティというか、委員会ですから、私はむしろ健全だと思いますけども、具体的にいえば、今の大規模イベントを、一部の人は今までどおり、大規模イベントを全国一律にこのままあと、しばらくやったほうがいいのではないかという意見もございました。 それはその意見の背景には当然、今、さっき西浦さんがおっしゃったように、今、外国からの人がだんだん増えているし、国内でもリンクの追えない人が増えてるし。要はまた、重要な時期が続いてるわけですよね。そういう意味では、大規模イベントの場合には、小学校なんかと違って、それこそさっき言った私の理由で、そういうことだから、もっとここは一斉、全国的な一律の自粛ですね、自粛というのは大規模イベントをもうやらないと、もうやってくれるなという意見、これはそれで1つの考え方で、当然、それは危機意識の表れですよね。