新型コロナ専門家会議 脇田座長らが会見(全文3)希望の光が見えたかも
休校を解除してよいとの判断理由は?
東京新聞:休校に関しては、そもそも全校で一律、今回、休校しているので、休校した場合としなかった場合の両方の分析ってなかなか難しいと思うんですけれども、どういうエビデンスに基づいて、感染が確認されてない地域では休校を解除してもよろしいということになったのかということを教えていただけますか。 尾身:それはもう前から言ってますように、今回の場合はインフルエンザなんかとかは違って、学童が感染のいわゆる牽引というか、ドライビングフォースになっとるかどうか分からない。今のところ、たぶんそうじゃない。児童にも感染はするけど、児童を通して感染が広がってるということでは、今のところなさそうだというのがわれわれの理解ですね。 それで、じゃあ今、感染が確認がされてないというのは、言ってみれば、これは感染で肺炎なんかの、これは北海道でもそうでしたけど、感染が広がっててもなかなか、症状が軽い人が多いから、システムに引っ掛かってこないわけですよね。だけども、中にはそのうちの一部の人が、当然、日本の医療制度は、肺炎という症状が出てるとだいたいは引っ掛けられますから、日本の医療制度は、これは、そこはやっぱり誇っていいと思うんですね、日本人は。 そうすると、だいたいそこに、これは全てを、感染者を見ることはできないですけど、そこの表面の肺炎の感染者をかなり引っ掛けて今、ピックアップしてますからね、そうすると、そこの地域にそういう報告がなければ、一応は今のところ感染がどんどん進行、感染がかなり進行してれば時間の差はあっても出てくる、こういう判断で。
研究室でやるようなエビデンスはない
そこでなんで、そこで学校の閉鎖をしなくていいのかと。あなたたち、エビデンスがある、これは、いわゆるわれわれ感染症対策をしてた者の今までの経験とか普通の常識を持って、いわゆるサイエンティフィックな、研究室でやるようなエビデンスはありません。従って、われわれは、ただ、サイエンティフィックなコミッティとして、なんらかのある程度の判断をしないと皆さん、困りますわね。われわれだって100%のエビデンスがあるわけじゃないけど、今までの経験、感染症対策の常識、うにうに、うにうにを考えると、ここはそういうことでいいんじゃないでしょうか。 それから一番感染がひどい、レベルが高いところは、これは、北海道はそうしたわけですよね。それが北海道の感染、一応はこうなったのに、効いたかどうかは分かりません、だけどこれは判断としては、そういう状況でやるのはそんなに場違いなことではないんじゃないかと、そういう判断です。それ以上のものでも以下なものでもないということです。