成田空港、出入国手続きで、他空港の生体認証システムとの相互運用を実現、デジタル渡航手続きが前進
成田国際空港は、国際航空運送協会(IATA)が主催する顔認証技術とデジタル資格証明「Verifiable Credentials(VCs)」を活用した次世代型のデジタル渡航実証実験に参画した。 この取り組みは、キャセイパシフィック航空を利用する旅客が、スマートフォンのウォレットアプリを用いて航空券の購入および香港国際空港発(往路)と成田国際空港発(復路)の往復の行程でデジタル渡航手続きをおこなう実証実験。2024年10月21日の香港発・成田行きおよび10月22日の成田発・香港行きの2日間、模擬の旅客2人によって実際のフライトで実施された。 実証実験では、2つの空港による異なる生体認証システムの相互運用を実現。旅客が香港空港の「Flight Token(生体認証によるセルフサービス)」と成田空港の「Face Express(顔認証による搭乗手続き)」 を事前にウォレットに登録し、香港空港と成田空港のいずれでも、出発時に顔認証で保安検査入口ゲートや搭乗ゲートを通過できることを確認した。 また、スマートフォンのウォレットに保存されたトークンを空港に送信する際にVCsの認証をおこなうことで、高いレベルでデータ改ざんが防止されたことも確認した。 ▼https://youtu.be/ppMkhT5AzFk
トラベルボイス編集部