【富士S】単複回収率プラス「前走安田記念」が最有力 条件好転のセリフォスがソウルラッシュを逆転だ
前走の内容:安田記念
今年の安田記念は雨の影響で稍重馬場での開催だった。とはいえ勝ち時計は1分32秒3の高速馬場。スピードが求められたことは間違いないだろう。ペースを見ると800m通過は46.4秒で、中盤に少し息が入る流れ。勝利したのは先行したロマンチックウォリアーで、地力が問われるようなレースだった。 ソウルラッシュは4コーナー11番手から上がり3位となる33.1秒の脚で差してきて3着。良馬場でさらに時計が速かった場合は厳しかったかもしれないが力は示した。 セリフォスは4コーナー15番手と、ほぼ最後方から上がり2位の33.0秒で追い込んで5着。折り合い面では進展が見られたものの、内に斜行する癖は改善されていなかった。ここが修正されればソウルラッシュを逆転することがあっても不思議はない。 エアロロノアとレッドモンレーヴに関してもほぼ最後方からの競馬となってしまい、位置取りが厳しかった。着順こそ悪いがどちらも上位争いに食い込む可能性は十分ある。
血統解説:セリフォス
・セリフォス 母シーフロントがフランス産馬のため日本での牝祖は母。同馬は現役時ベルトラン・デュ・ブルイユ賞(GⅢ・芝8F)で3着の実績がある。母父はLe Havreで、プールヴィルの父やデゼルなどの母父でもある。本馬は母シーフロントやLe Havreの影響があってダイワメジャー産駒にしては切れる脚が使えるタイプに出た。 最近は中団付近での競馬ができていたが、前走の安田記念は折り合いを気にしてか後方待機策を選択し、結果的に差し切れずの5着だった。5歳となった今は、昨年の安田記念(2着)のように高速馬場で先行する競馬が一番合っているとみる。 馬柱を見ると2走前のマイラーズCの2着が目に入るが、京都よりは東京が間違いなく合うタイプで、前走も良馬場ならソウルラッシュを逆転していた可能性は大いにある。ここのところはソウルラッシュに先着されているが、東京コースかつ良馬場ならセリフォスに分がある。