<ここに注目>破壊力抜群の東海大菅生打線 聖カタリナ粘れるか 選抜高校野球
◇第5日第1試合 東海大菅生vs聖カタリナ学園 2020年秋の東京大会を制した東海大菅生に、センバツ初出場の聖カタリナ学園が挑む構図。32校中トップの1試合平均11.63得点を誇る東海大菅生の強力打線を相手に、1試合平均失策数で32校中6位タイと堅守が光る聖カタリナが粘れるか。ともに被安打率が低い両エースの投げ合いにも注目したい。 【写真】センバツ応援ポスターに小泉のんさん 東海大菅生は本塁打こそ多くないが小山凌暉(2年)、堀町沖永(3年)、小池祐吏(2年)の2桁打点トリオの破壊力が高い。13盗塁の福原聖矢(2年)を筆頭に走力も高く、大量得点が狙える。エース左腕の本田峻也(3年)は被安打率の低さが32校の主要投手中2位。抑えの千田光一郎(3年)ら投手層は厚く、若林弘泰監督が「野球センスが素晴らしい」と語る捕手・福原のリードで万全の継投を目指す。 一方の聖カタリナのエース・桜井頼之介(3年)は被安打率で7位に食い込む本格派右腕。防御率1点台前半と安定感があり、4完投とスタミナもある。テンポの良い投球で流れを呼び込みたい。打線は見劣りするが、越智良平監督が「打線の軸」と期待する川口翔大(3年)の働きが鍵を握る。打率4割超で、選球眼も良い4番打者の前に走者を置き、突破口を開きたい。【田中将隆】
東海大菅生 エース左腕本田は独特フォーム 打線は2桁打点トリオが軸
2020年秋の東京大会は関東一、日大三と難敵を連破し、6年ぶりの優勝。投打に注目選手を擁し、センバツ初勝利にとどまらない飛躍を期す。 投手陣の柱は左腕の本田峻也(3年)。相手に背を向けるほど体をひねる独特のフォームから放つ最速143キロの直球は数字以上の伸びがある。若林弘泰監督は20年秋6試合に登板した185センチの長身右腕・鈴木泰成(2年)の成長に期待し、本田との先発2枚看板を構想する。中学時代に1学年先輩の本田とU15(15歳以下)日本代表でチームメートだった捕手の福原聖矢(2年)の頭脳的なリードにも注目したい。 打線は2桁打点が3人と勝負強い。東京大会では6試合で計25盗塁と機動力も駆使し、4番・堀町沖永(3年)と5番・小池祐吏(2年)が確実に得点につなげた。若林監督は「打線に厚みを持たせたい」と、チームトップの15打点を挙げた小山凌暉(2年)を3番から下位打順に据えようとしており、切れ目のない攻撃を目指す。【岩壁峻】