<ここに注目>破壊力抜群の東海大菅生打線 聖カタリナ粘れるか 選抜高校野球
東海大菅生・栄塁唯主将の話
(対戦相手の聖カタリナ学園は)チーム力がすごく良いという印象。自分たちは東京大会でも粘り強い野球ができた。センバツは4回目の出場だが、まだ一勝もできていない。一戦必勝で戦っていく。
17年夏には4強 OBに巨人の高橋優貴ら
東海大菅生(東京) 男女共学の私立校で1983年に東京菅生として開校。89年に現校名になった。教育方針は自立、自学、自生。特別進学、総合進学の2コースがある。希望者の約9割が東海大に推薦入学する。 野球部は学校創立と同時に創部。甲子園は96年夏から通算6回出場。2017年夏に4強に進んだ。センバツは97、06、15年に出場した。OBに巨人の高橋優貴らがいる。
「てっぺんをとってきて」寮で食事を提供する峯岸亨さん
シティーホテルで洋食の料理人をしていました。約10年前に次男が東海大菅生の硬式野球部のお世話になり、保護者として食事のお手伝いをしたことがあったのが縁で、今は寮で食事を提供させてもらっています。 金曜日の夕食が担当です。たんぱく質が豊富な鶏肉を使うことがありますが、甘酢、デミグラス、トマト、塩こうじなど多彩なソースで味付けして飽きさせないようにしています。公式戦の前日に勝負メニューのどんぶりものを出し、冬合宿最終日にシュークリームやティラミスを出したら喜ばれました。 最初は全然食べられなかった子の体が大きくなるとうれしいです。いよいよ開幕ですが、てっぺんをとってきてほしいですね。
聖カタリナ学園 創部5年で甲子園切符 捕手2人を併用
2016年に女子校から男女共学となったのを機に創部し、わずか5年で春夏通じて初の甲子園出場となる。 エース右腕の桜井頼之介(3年)は腕の振りが柔らかく、最速145キロの直球に切れがあり、スライダーも鋭く曲がる。越智良平監督も「テンポと制球がいいので守備の時間が短く、ゲームの流れをつくりやすい」と信頼を寄せる。 20年秋の公式戦1試合平均失策は0.5個と守備も鍛えられている。遊撃手の川口翔大(3年)は強肩。捕手は試合状況に合わせてキャッチングに優れた石川航大(3年)、強気なリードが光る足達遥都(3年)の2人を併用する。 チーム打率は3割2厘。打線の軸は4番・川口で打率4割4分、1本塁打、8打点はチームの3冠王だ。3番・高岡唯(3年)もミート力が高い。 主将の小沢武門(3年)は「目の前の1試合を大事にしたい」。色鮮やかな赤いユニホームとともに、新しい歴史を刻む春にする。 【新井隆一】