「1軍、2軍という呼び方をしていない」心に染み入った松山北・兵頭監督の言葉。こんな指導者の下でサッカーを学びたかった【選手権/コラム】
夏のフェスティバルで荷物番を任され…
[高校選手権・2回戦]松山北(愛媛)1−0 龍谷富山(富山)/12月31日/味の素フィールド西が丘 【動画】高川学園の必殺技“トルメンタ”が青森山田を撃破! 試合後、松山北の兵頭龍哉監督は選手起用に話が及んだ時、選手たちに「『ダメだから交代させることはないぞ、そんなことをしたことはないぞ』」と伝えていると言った。 「うちはS、I、P、Qと言っていて。Sはスタート、Pはインポータント。1軍、2軍という呼び方をしてないし、補欠という言い方もしていません。スタートとインポータント。今日のスタートはこれ、インポータントはこれと、選手をリスペクトしてそう呼ぶようにしています」 これを聞いて、こんな指導者の下でサッカーを学びたかったと素直にそう思った。 自分の高校サッカー生活を振り返ると、レギュラー、補欠という呼び名は当たり前で、補欠は練習すらまともにさせてもらえなかった。夏のフェスティバルなどに行けば荷物番を任され、それだけで1日が終わる時もあった(試合を観ることすらできない)。 理不尽極まりない状況下で、よく文句も言わず、途中退部もせず最後までやり切ったと思う。ある意味、洗脳というか、支配されていたんだと、今ならそう振り返ることができる。 そうした自分の経験もあって、兵頭監督の言葉は心に染み入った。指導者との出合いはやはり重要。それを改めて痛感させられた。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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