高額請求トラブルに泣かないための「海外スマホ利用術」
3月は卒業旅行シーズン。中には、海外旅行を予定している人も多いのではないでしょうか。見知らぬ土地で重宝するのが、スマートフォン(以下、スマホ)。連絡手段としてはもちろん、地図を見たり、目的地を探したり、SNSに投稿したりと、さまざまな場面で活躍します。ところが、海外でスマホを使い、帰国後に高額請求に泣かされたというトラブルが後を絶たないようです。そこで今回は、海外でスマホを使う際に押さえたいポイントと、低コストで利用する方法について解説します。 【図表】消費税アップ直前 今から間に合う買い物法は?
海外でスマホを使う3つのポイント
1)データローミングをオフにする データローミングとは、海外でスマホを利用した際、現地の通信事業者の電波を使って通信すること。現地で新たにスマホをレンタルしたりする必要がない反面、現地の通信事業者の電波を使った場合にパケット定額制 が適用されず、通話料やデータ通信料が高額になる恐れがあります。 スマホでメールをチェックしたり、GPSを読み込むアプリが起動していると、ユーザーが操作していなくてもデータ通信は勝手に行われます。つまり、データローミングがオンのままだと、自動的に現地の通信事業者に接続してしまうわけです。これを避けるためには、飛行機へ搭乗する前にデータローミングをオフにしておきましょう。 設定方法は以下の通りです(端末やOSのバージョンにより異なります)。 ●iPhone(iOS7) 「設定」→「モバイルデータ通信」→「ローミング」→「データローミング」 ●Android(Xperia Z1f SO-02F、OS4.2.2) 「設定」→「その他の設定」→「モバイルネットワークを設定」→「データローミング」
2)定額サービス事業者を確認する 各キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル)は、それぞれの国や地域の複数の通信事業者と契約し、海外ローミング時のデータ通信料金を定額にできるプランを提供しています。ただし、契約している通信事業者によっては、定額プラン対象外の場合も。接続先の事業者の設定は「手動」にしおき、接続先を必ず確認するようにしましょう。 通信事業者の接続選択方法は以下の通りです(端末やOSのバージョンにより異なります)。 ●iPhone(iOS7) 「設定」→「キャリア」 ●Android(Xperia Z1f SO-02F、OS4.2.2) 「設定」→「その他の設定」→「モバイルネットワークを設定」→「通信事業者」 それぞれ、表示された事業者の中から、定額プラン内の事業者を選びます。 なお、海外パケット定額プランの課金は日本時間が基準です。到着日は現地時間ではなく、日本時間0時以降から使い始めると、課金発生日数を減らせることができます。