早大卒弁護士、婚活で女性ドン引きした思い込み ハイスペック男性の成功体験が結婚では障害に
「こだわりや思い込みにエビデンスがない」。そう石川さんは一刀両断する。 「女性と関係を築いていくには、トライ&エラーしかない。トライをしていなければ、エビデンスは集められません。エビデンスがない人ほど、こだわりや思い込みが強いです。相手を傷つけてしまったとわかるから、配慮や気遣いができるようになっていきますよね。孤独の時間が長いとそれだけ毒になっている――と、入会した男性たちには伝えています」 ■男女間で危機感に大きな差がある
また、男性と女性では結婚に対する危機感も大きくズレがあると、石川さんは付言する。 「40代から男女比が半々になるとお話ししましたが、男性は30代後半くらいから真剣に結婚を考える人が多い。一方、女性は出産も視野に入れると、20代中盤くらいから真剣に考えます。しかし、よい人に巡り合えずあきらめてしまう。 あきらめる女性が多い中、男性は増えていくため、40代で半々になるんですね。結婚相談所に入会する20~30代の女性は、男性よりも断然シビアな視点を持っています」
女性たちが求めているものは、あくまで「結婚しても安心・安全を与えてくれそうな存在」。それが広義の“清潔感”だと言い、 「自分と結婚したら、こういう結婚生活が描けますよと提案することが大事。ところが、ストーリーで自分のよさを伝えられない男性が多い。『仕事は?』と聞かれても、『やりがいがあると思う』しか答えられない。どんなやりがいがあって、ゆくゆくはパートナーとどういう結婚生活を描きたいかが不明確なんですね。自己分析ができない男性が多い」
その際、自虐的に自分を振り返る人も少なくないというが、「自己肯定感の低い人と結婚したい女性なんていない。あなたが思う自分のよい点を教えて」と石川さんは伝えているという。まさに、二人三脚である。 ■十分に準備して自分をさらけ出す勇気を 「男性はゼロに戻るのが怖いと話すのですが、前進しているのだからゼロではないんです。ところが、ゼロだと思い込んでしまうため、『こっちの女性とも』と保険をかけるようになる。キープできる器じゃないからここに来たんでしょ? って」