早大卒弁護士、婚活で女性ドン引きした思い込み ハイスペック男性の成功体験が結婚では障害に
石川さんによれば、「アプリに登録したはいいものの、ここから何をすればいいんですか?」と立ち往生してしまう男性が多く、交際・成婚まで伴走を求めて結婚相談所の扉を叩くのだという。そもそもの恋愛経験が少ないため、一から教えてほしいというわけである。 男性だけに特化した理由は、 「20~30代に関してだけ言えば、圧倒的に女性の登録者の方が多いです。40代で男女比は半々に、50代になると男性が上回るようになります。20~30代の男性は婚活に関しては優位性があるにもかかわらず、未婚率は上昇し続けています。20~30代男性が結婚できない背景を、私自身が紐解きたいという思いがありました」(石川さん、以下同)
「結婚したいのにできない」という若者(20~34歳までの若年層)、いわゆる“不本意未婚”は4割に達すると言われている 。男性に有利なはずなのに結婚に至らない。そのねじれを、石川さんは長年見てきた。 ■アドバイスを生かすことができるか 単刀直入に、「結婚できない男性の特徴を挙げるとしたら何でしょう?」と質すと、「素直ではない人」と石川さんは即答する。 「結婚したいのに『したい』と言えず口ごもる人、よい相手がいるのに好意を伝えることができない人、またアドバイスを素直に聞き入れることができない人も取り残されていきます。
男性が、結婚女性に求める年齢は30歳前後がもっとも多いのですが、私が開業したときの年齢がちょうど同世代なので女性のリアルな視点がわかる。『こういうことをされるとマイナスイメージを抱くよ』と率直に男性たちに伝えたとき、『そういうものなんですね』と聞き入れ、次に生かすことができる人は伸びていきます」 たとえば、こんなエピソードがあったという。お見合いパーティーはスーツやジャケットといったフォーマルな服装が常識だが、ある男性は「え? 俺のデニムは8万円もするんですよ。そこら辺の男が持っているスーツよりも高いのに何でダメなんですか?」と石川さんに言い放ったという。また、別の男性は、女性たちが目の前にいるにもかかわらず延々とスマホをいじり、女性たちをあぜんとさせたそうだ。