【天気】多発する「ゲリラ雷雨・雷雨」予兆を知らせる3大サイン 「急な雨や雷」に見舞われたらどうすればいい?
ただ、雷雲 (かみなりぐも)の大きさは直径10キロくらいあることが多く、仮に落雷地点から数キロ離れていても、すでに雷雲の下にいるかもしれません。雷鳴が聞こえるのが大体10キロ以内なので、「雷鳴が聞こえたら危険」と捉えてください。 とくに、海や砂浜、屋外プール、グラウンドのような開けた場所や山頂など高いところは、人に落雷しやすく危険です。できるだけ早く頑丈な建物や車の中に避難しましょう。 天気が急変しやすい条件などはわかりますが、急な雨が降る場所を正確に予測するのは難しいです。例えば同じ東京23区でも、千代田区では激しい雷雨になり、隣の中央区では晴れている、というような局地的な現象だからです。
急な雨を早めに察知して対応できるように、「積乱雲が近づくサイン」を覚えておきましょう。 「雷の音が聞こえてきた」「真っ黒い雲が近づいてきた(空が急に暗くなってきた)」「急に冷たい風が吹いてきた」の3つです。 こうした積乱雲が近づくサインを察知したときや、天気予報で「天気急変のおそれ」と伝えている日は、雨雲レーダーを確認して、発達した雨雲が近づいてきそうな場合は、頑丈な建物の中に避難するなど、急な雨に備えてください。
私は気象庁HPの「雨雲の動き」をよく見ています。 ■続く残暑で雷雨は今後も注意 8月下旬から9月にかけては、まだまだ猛暑日を含めて残暑が続きます(関連記事:相次ぐ40℃超え「この暑さ、いつまで続くのか?」)。晴れていた空が急に暗くなり、激しい雨や雷雨に見舞われるおそれは、これからもまだまだあります。 警報級の大雨になることもあるため、心構えをしておきましょう。
久保井 朝美 :キャスター、気象予報士、防災士