【天気】多発する「ゲリラ雷雨・雷雨」予兆を知らせる3大サイン 「急な雨や雷」に見舞われたらどうすればいい?
暖かい空気は上に向かうので、気温が高いと上昇気流が発生し、雲ができます。そして、モクモクと成長した積乱雲などが急な雨をもたらします。 とくに内陸は気温が高くなるため上昇気流が起こりやすく、雲が発生・発達しやすいです。空気が山の斜面を上ることでも雲ができるので、山沿いも天気が急変しやすいのです。 また、雲ができるには水蒸気が必要なため、カラッと暑い日よりも蒸し暑い日の方が、急な雨が降ることが多いです。
「夕立」が夏の季語になっているように、夏の急な雨というのは昔からありました。 ただ、気候変動により気温が上昇していることが一因で、急な雨は増加・激化しているといえます。夏に限った急な雨のデータではないですが、年間の1時間降水量50ミリ以上「非常に激しい雨」の発生回数は増えています。1時間80ミリ以上「猛烈な雨」は、1980年頃と比べて約2倍程度になっています。 ■朝や夜にも雷雨・豪雨が発生 天気が急変する時間帯も変化しています。
夕立は夏の午後に降る雨のことで、昔は昼過ぎから夕方くらいに急に雨が降るイメージだったのではないでしょうか。しかし今は、朝や夜も急な雨に見舞われます。昼間だけでなく、朝や夜の気温も高いことが原因です。 そして、天気が急変しやすい時期も延びています。残暑が厳しいので、夏だけではなく秋も急な雨が降ることが増えているのです。 急な雨をもたらす雲が発生・発達するためには、雲のもととなる水蒸気が必要です。なかでも台風は、海から大量の水蒸気を運んでくるので、自分が住んでいる地域を直撃しなかったとしても、湿った空気が流れ込み、急な雨が降りやすくなります。
台風の発生数と日本への接近数が最も多いのは8月、日本への上陸数が最も多いのは9月です。湿った空気が流れ込みやすくなる時期なので、引き続き、天気の急変に気をつけてください。 ■雷までの距離を調べる方法 雷雨の場合、雷との距離は、空がピカっと光ってからゴロゴロと音が聞こえるまでの時間差で計算できます。 <雷までの距離=光ってから音が聞こえるまでの秒数×340メートル>です。例えば、光ってから音が聞こえるまで3秒もかからなければ1キロくらいに迫っています。5秒なら2キロ以内、10秒かかれば約3.4キロ離れているということです。