「韓国ドラマを見たら銃殺」北朝鮮から韓国へ決死の脱出劇…20代脱北女性の独占取材で見えてきた「民心」を恐れる金正恩総書記の姿
金総書記が恐れる“民心” 新型コロナきっかけに不満高まる
民主主義を求めて、北朝鮮から韓国へやってきたカンさん。 その韓国で、“非常戒厳”を目の当たりにし、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾を求め連日のように抗議活動を続けた人たちの姿に感じることがあったという。 カン・ギュリさん(仮名/20代前半): いつかは北朝鮮の人たちにも、あのように協力して必ず自由を取り戻してほしい。北朝鮮の住民たちが今、経験している苦痛がよく分かるので、とてもとても悲しい。 カンさんによると北朝鮮当局に対する不満は若い世代にとどまらず、年配の人たちの間にも広がっているという。その背景にあるのが、コロナ禍で冷え込んだ深刻な経済状況だ。 カン・ギュリさん(仮名/20代前半): 新型コロナの時に経済が底をついたことを住民は知った。「針1本も生産できない国がどこにあるのか」と悔しがっていた。 北朝鮮当局が核兵器などの開発を進める一方で、住民たちの暮らしは窮状に陥っていた。 (執筆:FNNソウル支局 濱田洋平(テレビ西日本))
濱田洋平