【プロカメラマン】が大量画像で記録!「KLX実戦投入!四国“松野四万十バイクレース(MSBR)”取材で山中を激走!」
モト隊と合流!コースを確認
到着日は、夕方にクルマの中を片付けて車中泊の支度をし、トランポ内に設置したコットで仮眠。 翌朝になるとパトロールのバイク部隊“モト隊”の面々が集まりだして、いよいよコース全域の試走とパトロール。コース分岐点などの立木やガードレールにくくり付けられたガイドテープの設置確認で、ゲートのキーを受け取り林道に入る態勢になりました。 モト隊は四国在住でラリーやMX経験の豊富なライダーがほとんど。心強い仲間たちです。以前は2ストの車両も多かったのですが、CRF250など年式の新しい4スト車にスイッチしたライダーが増えました。 雨の少なかった年ゆえか、崖崩れなどの危険箇所は以前ほど多くはなく、例年より乾いた林道。逆に、乾きすぎて路面が硬いくらいです。いくつかの林道を走って最終段階で通るガレ場の下りは岩がゴロゴロ、要注意ポイント。ここだけフロントが21インチにならないかなー、なんて勝手なことを想像しながら慎重に下ります。 そうこうして山を降り、スタート地点である虹の森公園に向かうと翌日出走する自転車乗りたちが集結しています。夕方から、前日ミーティングが始まりました。 ミーティングでコースや注意点をレクチャーするのは、大会開催に大きく寄与したプロMTBライダーである門田基志選手と、ペア出場で組む西山靖晃選手。特に門田選手は今治在住で、長年しまなみ海道をはじめ四国各地における自転車イベントに力を注ぎ、現在自転車天国とも言われる四国の自転車環境や一般ユーザーへの安全啓蒙にも大きく影響を与えた人物です。 筆者も、初期からそうした活動に取材を通して深く関わらせていただき、この松野四万十バイクレースが日本で一番ハードな大会という、そうとう「S」なコース設定には門田氏らしさを感じつつも親しみを禁じ得ないわけです。 我々取材班やパトロールのバイク部隊にさえ「必ず自力で帰ってきてや~」って調子なのですから。撮影者であってもライダーとしての技量を信じてくれているのでしょうけど……。 ミーティングのころになると、このバイク情報WEB「モーサイ」のモトである雑誌「モーターサイクリスト」の姉妹誌「サイクルスポーツ」の中島編集長も到着。彼もまた、入社早々に奈良吉野で行われるドMな自転車大会で苦労を共にした旧知の仲なのですが、ロード志向。今回のようなハードな山岳レース出走は割と珍しい。 同じ宿で大会前夜はゆっくりと休み、翌朝は真っ暗なうちから仕掛けの遠隔ストロボをスタート地点の高いところに設置してスタートを待ちます。いよいよコロナ禍以降、初開催のMSBRが始まります。 ■レース前日の試走中。カブでパトロール隊に参加したライダーが滑床林道の途中でパンク。 途中までの路面状態でやっぱりカブではキツいとの判断で舗装区間の立哨にスイッチしました。 ■コース終盤のガレ場下り。翌日知らぬ間に落石してる場合もあるので油断できません。 ■パトロールから戻って虹の森公園に着くと、いよいよ選手受付が始まりました。