レーシング・ドライバーの肩書きを持つジャーナリスト6人が投票! 11位はイギリスのこのスポーツカー 自動車評論家44人が選んだ「2024年 身銭買いしたいクルマのランキング!」
進化ではなく革命!
雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。「いい・悪い」ではなく、「身銭を切ってでも欲しいかどうか」、「そのクルマにどれだけ大きな愛情を注げるか」に加えて、今年はオリンピックイヤーにちなんで「時代のトップランナー」も選考テーマとした。44名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年もEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2024年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2024年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。11位にランクインしたのはこのスポーツカーだ! 【写真19枚】身銭を切ってでも買いたいクルマの11位にランクインしたマクラーレン750Sの詳細画像を見る ◆第11位! マクラーレン750S(スパイダー含む) 155pt 750Sが登場し、昨年の36位(720S)からジャンプ・アップ! レーシングカー並みのパフォーマンスを持ちながら、実用にも使える快適性を持つ2面性が高く評価された。 手元に届いた集計結果を見て驚いたというか嬉しくなったのは、松田秀士さん、佐藤久実さん、大井貴之さん、桂 伸一さんというレーシング・ドライバー上がりのジャーナリスト4名が750Sをトップ6に推していることにあった。 「レース屋さんがロードカーを作るとこうなる、というお手本のようなクルマ」という久実さんのコメントは750Sの、そしてマクラーレンの本質を鋭く言い表しているし、「後輪駆動なのにスロー・コーナーだろうがハイスピード・ターンだろうが、ここだと直感したエイペックスからスロットルを踏み込める」とした松田さんは、750Sの「レーシングな側面」をトラクション性能の面から解き明かしているように思える。 そしてレーシング・ドライバーの肩書きを持つ皆さんが、そろって750Sの快適性や安心感について触れていることも興味深い。 「車高さえ気をつければ最強のマクラーレンでも日常の下駄がわりに使える」(桂さん)「限界域で走ると凄まじい速さとレーシングカー並みのハンドリングを備えるが、高い安心感に包まれながらそのパフォーマンスを堪能できることに驚きを隠せない」(久実さん)「『魔法の絨毯』720Sの進化版」(大井さん)。乗り心地がいいから普段遣いにも向いているし、安心してステアリングを握っていられるからスーパー・スポーツカー特有のストレスを感じにくい。そんなマクラーレンの特徴を、皆さんは賞賛されたのだろう。 いっぽう、自動車評論のプロであるジャーナリストの方々は、750Sが「720Sのマイナー・チェンジ版」という枠組みをはるかに超えた存在であることを一様に指摘していて興味深かった。 「初めて750Sのステアリングを握ったとき、進化ではなく革命ともいうべき720Sからの成長に驚かされた」(山崎元裕さん)「720Sの進化版というだけでは片付けられないエンジンやフットワークの大きな進化」(渡辺敏史さん)「所謂フェイスリフトかと思いきや、さにあらず。爆上がりの走りの一体感、そしてこれまでにないエモーショナルな感触に打ち震えた!」(島下泰久さん)。まさに「青は藍より出でて藍より青し」のたとえどおりである。 ちなみに750Sに投票した11名のうちの8名が750Sを10位以内に推した点も注目に値する。 ◆マクラーレン750S 全長×全幅×全高=4569×1930×1196mm。ホイールベース=2670mm。車両重量=1390kg(クーペ)。4リッターV8ツインターボは最高出力750ps/7500rpm、最大トルク800Nm/5500rpmを発生、デュアルクラッチ式7段自動MTを介して後輪を駆動する。車両価格=3930万円~ 文=大谷達也 写真=茂呂幸正(メイン)/柏田芳敬(サブ) ◆マクラーレン750S(スパイダー含む)には11人が投票した! 155pt/大谷20pt+松田20pt+佐藤19pt+山崎18pt+大井16pt+桂15pt+渡辺15pt+岡崎12pt+藤原10pt+島下9pt+村上1pt ◆750Sに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はENGINWEBでチェック! (ENGINE2024年9・10月号)
ENGINE編集部
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