オーケーが悲願の関西進出「どんどん店増やす」大阪・兵庫で集中展開
首都圏を地盤とするスーパー「オーケー」(横浜市)が11月26日、関西1号店となる高井田店(大阪府東大阪市)を開店し、悲願の関西進出を果たした。今後、大阪、兵庫の限られた範囲に集中的に出店する方針で、業界地図が塗り替えられる可能性もある。 【写真】オーケー高井戸店の店内=2024年11月26日、大阪府東大阪市、福岡龍一郎撮影 オーケーは首都圏に約150店を出店し、2024年3月期の売上高は約6228億円。「高品質・Everyday Low Price」を掲げ、地域最安値を目指すのが特徴だ。 同社にとって関西への進出は悲願だった。21年には「関西スーパーマーケット」を買収しようとして、関西スーパーの現親会社エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの法廷闘争で最高裁までもつれ、敗れた経緯がある。 高井田店のオープン初日となる11月26日は、午前9時の開店前から行列ができた。近くに住む主婦の女性(60)は、野菜や総菜など約3千円分の買い物をした。「店も広くて、週末のまとめ買いによさそう。他のスーパーも対抗して安くすると思うし、選択肢が増えるのはうれしい」 同社は首都圏では、環状に走る国道16号線の内側という限られた範囲に集中的に出店する「ドミナント戦略」で拡大。この日、取材に応じた二宮涼太郎社長は、大阪府や神戸市内で同様のドミナント戦略を進める方針を明らかにし、「関西の中で規模感を出そうと思ったら10店、20店(の規模)ではない。どんどん店を増やしたい。一生のおつき合いをしていくつもりだ」と話した。
朝日新聞社