教育関係者向け「2023年に読まれた記事」トップ10 発達障害、いじめ、ICT活用、定時制高校ほか
残業当たり前と「毎日17時に帰る」先生の決定的差
2016年以来6年ぶりに文部科学省が行った教員勤務実態調査の結果を見ても、教員の長時間勤務の解消に光は見えない。 条件整備と一体化した働き方改革の議論は大事だが、「今この瞬間を生きる教師にとっては、授業や校務の生産性を高め現状にあらがっていくしかない」――。そう考える京都府公立小学校 教諭の坂本良晶氏は、ミドルリーダーとして周囲を巻き込み、学校を主語にした働き方改革を目指している。定時退勤をモットーとし、ICTを徹底活用する坂本氏に、働き方を見直して生産性を上げるコツを聞いた。 「『毎日定時に帰る』さる先生と、残業当たり前の先生の働き方に見る決定的な差」
海外に比べ「いじめ」が増える日本
文部科学省の「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(以下、文科省調査)によると、小・中・高等学校および特別支援学校におけるいじめの認知件数は61万5351件(前年度51万7163件)と過去最多を記録。 いじめを苦にした自殺など重大事態も後を絶たないが、いじめに対して学校はどう対応すべきか、未然に防ぐことはできるのか。子どもの発達科学研究所所長の和久田学氏に、科学的根拠に基づくいじめ予防のアプローチについて話を聞いた。 「海外に比べ『いじめ』が増える日本、決定的に欠けている『エビデンス』の視点」
ICT「苦手な教員」と「得意な教員」それぞれに課題
IT企業から教師に転職して3年目の江渡手久実(えどてくみ)先生。GIGAスクール構想により学校に1人1台端末が整備され、江渡先生はICT推進リーダーを務めることになった。 デジタル機器の操作は得意であるものの、「ICTが苦手でできれば使いたくない」「自然に触れながら体を思い切り動かすことのほうが大事」「教科の本質を大切にした使い方を進めてほしい」など、先生方のICTに対する意識が異なる中で端末活用の推進に苦労している。 今の時代に求められる教育のありよう、教師としてのやりがいは何なのか。前田康裕著『まんがで知る デジタルの学び2 創造的な学びが生まれるとき』より一部抜粋、再構成して紹介する。 「ICT『苦手な教員』と『得意な教員』それぞれに課題、授業改善に必要な視点とは?」