子どもが忘れ物をしなくなるには、「家の動線」がカギ? プロに聞く“しくみ作り”のコツ
「水筒は持った?」「今日はプリントの提出日じゃないの?」毎朝、子どもの持ち物の確認に大忙し!「子どもに自分で忘れ物に気づいてほしい」とはすべての親の願いです。それを実現するには子どもの行動パターンを把握し、対策をとることがコツ。臨床心理士、公認心理師の中島美鈴さんの著書『マンガでわかる 精神論はもういいので怒らなくても子育てがラクになる「しくみ」教えてください』(主婦の友社)から紹介します。 【マンガ】忘れ物をしない「しくみ」づくりはこちら(全17枚)マンガ/あらいぴろよ ■学校から忘れず持ち帰るには「必ずチェック」を習慣化 家からの忘れ物は親もチェックできますが、学校から持ち帰るもののチェックは本人まかせです。まずは現在のうまくいっていない「しくみ」を確認します。 「教科書やノート、筆箱はいつ机の引き出しからランドセルに移動させるの?」 「プリントはいつ配られて、どうやってランドセルに入れるの?」 「机のわきにぶら下げた体操服やぞうきんは、いつランドセルにしまうの?」 子どもが忘れがちなものが、教室を出るまでにどのような流れでランドセルにしまわれる(あるいは手に持つ)のか、具体的にイメージできるように話してもらいましょう。子ども自身「あまり覚えていない」ということもあります。その場合には、「明日しっかり確認してママに報告してね。名探偵みたいに、忘れる原因を突き止めてきて!」と話し、どこで忘れてしまうかを自覚してもらいましょう。 原因がわかったら対策を考えます。学校でもチェックリストを活用できれば、忘れ物を防ぐことができます。ランドセルをあけていちばん目につくところに、持ち帰るもののチェックリストをはりつけてみてはいかがでしょう。はりつける場所によっては、なくなることも埋もれることもあります。最適なはりつけ方を研究しましょう。 ランドセルを背負ったら、一度必ず机を振り返ることも教えておきたいものです。サブバッグや体操着などの忘れ物を防ぐことができます。「何か忘れてないかな?」と振り返る習慣は、大人になっても役立ちますよ。