MotoGP日本人ライダーの戦い【第10戦イギリスGP】ポールポジションの小椋藍、決勝レースで14位の理由は
Moto3山中琉聖、トップ集団で戦い6位
Moto2クラスのルーキーシーズンを戦っている佐々木歩夢(ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)は、28番手からスタートして21位でゴールした。予選ではそれまでから一転、フィーリングが悪く自己ベストを更新できずに終わったが、決勝レースではフィーリングが戻ったのだという。チャタリングの問題はあったが、「(Moto2で)初めて最後まで全開で走れた、と言っていいのかな」と語った。Moto2にステップアップした今季、決勝レースでは転倒やフィジカル面の問題などが続いていたのだ。 「体力も腕も問題なくレースができました。セットアップを変えたので新たにチャタリングの問題が出てしまって、それがネガティブではあったんですけどね。終盤は(デニス・)フォッジアと(イザン・)ゲバラと一緒に走ることができて、いろいろと学ぶことができました。すごくポジティブなウイークになったかなと思います」 Moto3クラスの山中琉聖(MTヘルメット – MSI)は、2列目5番手からスタートし、最後まで混戦のトップ集団の中で戦った。惜しくも表彰台には届かなかったが、6位でゴールを果たしている。 同じくMoto3クラスを戦う鈴木竜生(リキモリ・ハスクバーナ・インタクトGP)は、3列目9番手からスタートした。フィーリングがよくトップ5を目指していた鈴木はトップ集団の中にいたが、終盤の状況や接触などが絡み合い、10位フィニッシュとなった。 「序盤は様子を見て、残り5、6周でアタックしようと思っていたんですけど、そのタイミングでほかのライダーにぶつけられてポジションを落としてしまったんです。なんとか前の集団に追いつこうとしたんですけど、ポジションを上げられずに終わってしまいました。今週はフィーリングがよかっただけに残念ですが、次のオーストリアGPはもう少しよくできればと思います」 なお、Moto3クラスに参戦中の古里太陽(ホンダ・チームアジア)は、サマーブレイク中のトレーニングで転倒し、鎖骨を骨折して手術を受けたため、イギリスGPを欠場した。 MotoGP第11戦オーストリアGPは、オーストリアのレッドブル・リンクで、8月16日から18日にかけて行われる。
伊藤英里_Eri Ito