【香港国際競走】一流馬を間近で見た貴重な経験を必ず今後の仕事に生かします!/権藤時大の異国見聞記
日本馬Vには立ち会えなかったものの…
1週間の香港出張が終わり、僕はいま自宅でこの原稿を執筆しています。日本馬9頭が挑戦した今回の香港遠征は、ソウルラッシュ、リバティアイランドの2着2回が最高着順。初めての海外出張で日本馬V…なんてドラマチックなことは起きませんでしたが、地元馬を筆頭に壁が厚いからこそ海外遠征のロマンもある…そんな考察をしているところでもあります。 初めての海外出張。僕は久々に使う英語に不安を感じており、ほんの少し「うまく取材できなかったらどうしよう…」と気後れしていた部分がありました。でも「やってみよう!」と開き直って、現地の人とコミュニケーションを取ってみると、「意外とイケるんだな」と手応えを感じました。いろいろなことを教えてくださった現地広報責任者のラリーさん、そして取材中に「日本から来たの? 英語うまいよ!」と褒めてくださったヘイズ調教師や、単独取材に応じてくれたパートン騎手やホー騎手ら、取材対象者の皆さんには感謝しかありません。
超一流馬独特のオーラ
今回の香港出張や、東京競馬場でのジャパンC取材では、ロマンチックウォリアー、オーギュストロダンやゴリアット、そしてカーインライジング…と多くの名馬を見ることができました。海外のさまざまな馬を見て思うのは、持っているオーラが他の一流馬と格段に違うこと。その濃淡はあれど、馬が〝勝つことに慣れている〟という印象を持ちました。 もちろん、その本質は一頭一頭違います。オーギュストロダン、イクイノックスらがまとうそれは、競走馬として至高に近い領域まで洗練されたオーラ。カーインライジングは桁外れに激しく、写真でも今にも動き出そうかというダイナミックさ。ロマンチックウォリアーはその中間点といったところでしょうか。 いずれにしても、多くの馬を間近で見ているからこそ、強い馬のまとうオーラについてもっともっとうまく表現できるようになりたいです。そして、日本馬の勝ち原稿を執筆するチャンスに恵まれた際には、いかに相手が強かったのかを読者の皆さんにお伝えできれば…と感じました。 最後に、今回の出張では今までにない経験をたくさんすることができ、今までの人生で最も充実した1週間を過ごすことができました。香港出張へ抜擢していただき、原稿に対応していただいた社内の皆さんを筆頭に多くの方々に助けていただいたおかげです。この場を借りて、心より御礼申し上げます。そして、読者の皆さまには拙稿を1週間お読みいただき、ありがとうございました!
権藤 時大