コンコルドよ、再び。新型旅客機が過去最速をマーク
従来機より20%高速化(とりあえず)
Boom Supersonicの最終目標は、ジェット機・Overtureを旅客機として飛ばすことで、XB-1はその技術デモの位置づけです。XB-1は音速の壁を超えられるはずですが、実際に旅客機として運用するときにはやや減速し、マッハ0.94で飛ぶことにしています。それでも、従来の旅客機よりも20%速くなるのです。 でも超音速飛行を待望する人たちは、NASAのX-59の「ソニック・サンプ」で騒音問題を軽減できるのではと期待しています。X-59に関しては飛行性能テスト終了後に米国の複数の都市上空を飛んで、住人に対する騒音被害などの調査が行なわれる予定です。 その結果、超音速飛行機が飛んでも地上に対しそれほど迷惑がかからないとなれば、今あるFAAの規制も緩和されるかもしれません。でもそれが実現されるのは、一番早くても2027年です。
福田ミホ