100円玉がキー代わりの買い物カート スーパー「ロピア」が導入した理由 片づけにかかる人件費削減、商品に還元
コインロック式のショッピングカートがSNS上で大きな注目を集めている。 きっかけになったのは"北海道育成アイドル"として活動する北乃カムイさん(@kamuikitano)が紹介した一枚の写真。 【写真】100円を入れて使用するロピアのカート 100円硬貨を挿入するとカートのキーが外れて使えるようになり、所定の位置に戻しキーを指すと硬貨が戻ってくる形式のショッピングカート。利用者としてはひと手間増えてしまうが、商業施設の運営者からすると敷地内外のあちこちに放置されがちなカートの回収・管理に伴う業務を大幅に圧縮できる理想的なシステムだ。 北乃さんに話を聞いた。 ーーどちらの店舗ですか? 北乃:11月23日に北海道に初めてできたロピア屯田店です。 ーーコインロック式について。 北乃:北海道ではあまり見たことのないカートなので驚きました。道民の方は流行りもの好きが多いのでミーハー目線でお伝えしました。 ◇ ◇ このタイプのカートは少なくとも1990年代前半には日本のショッピングモールに導入。以来、徐々にではあるが全国の商業施設に広がりつつあるようだ。 ロピアを展開するOICグループにお話を聞いたところ 「コインロック式のショッピングカートは2010年代前半頃から導入しています。カート回収にかかる人件費を削減し、その分お客様に良い商品を提供できないかと考え導入しました。具体的な数値は開示できませんが、カート回収にかかる人件費が削減でき、その分を商品に還元できるようになりましたので、多くのお客様にとっても良い結果となったかと存じます」ということ。 SNSユーザー達から 「いいシステムじゃん 酷い奴はレジで会計済ませたらそのレジにカート置いてく輩とかもいるから大歓迎」 「これ賢いですよね。回収するコスト抑えられるし、ちゃんとみんな正しく並べるし。全スーパーこれにしてもいい。たまにとんでもないところに、カート放置されてたりするし」 など絶賛の声が寄せられた今回の投稿。放置されたショッピングカートが施設内の通行を妨げたり美観を損ねているのはよく目にする光景だ。コインロック式ショッピングカートのより一層の広まりを期待したいものだ。 (まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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