「マサ斎藤の大ファンだった皇族」から「リンカーン大統領は元プロレスラーだった」まで、マニアも驚くプロレス仰天秘話
プロレスのステータス
瑞氏は語る。 「この本には、全てのトピックに、それに関連した小ネタを別枠で入れました。例えば上記の項だと、ある皇族の方の少女時代、プロレスごっこをしていた時のリングネームなどが付記されています。ここでは触れませんでしたが、ある団体のレフェリーにお話をうかがったところ、浩宮さまと礼宮さまの新聞記事に何よりビックリしていたのは、当時、来日していた外国人選手たちだったそうです。日本でのプロレスの知名度や、ステータスの高さに驚いたんですね。デストロイヤーの叙勲含め、こうした背景にも思いを巡らせて頂ければ、これに勝る喜びはありません」 また、腕に覚えのある大統領となると、現在ではやはり、あの人だろう。 「プーチン大統領が有名です。柔道黒帯の実力者で、2000年の来日時、6段の証である紅白の帯を授与されそうになったとき、“私はまだそのレベルではない。この重みにふさわしい柔道家になれるよう努力したい”と、その場で締めることを拒否しました。その時は良い逸話だと思ったのですが……」 この他にも、驚きも感動もある、珠玉のエピソードが満載だ。 瑞 佐富郎 プロレス&格闘技ライター。愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。フジテレビ「カルトQ~プロレス大会」の優勝を遠因に取材&執筆活動へ。主著に『アントニオ猪木』(新潮新書)、『プロレスラー夜明け前』(スタンダーズ)など。 デイリー新潮編集部
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