「退職金の運用は銀行に相談してはいけない。なぜかというと…」ファイナンシャルプランナーが<退職金特別プラン>の落とし穴を解説
◆信託報酬の違い 投資信託(投資信託を運用・管理してもらうための費用)は信託報酬が2%くらいあるため、運用は2%以上のパフォーマンスを出さないと増えません。2%を下回れば、運用成績はマイナスになります。 ラップ口座はもっと手数料や信託報酬が高くなることがあるので、増える見込みはより小さくなります(ラップ口座というのは、金融機関に投資信託の商品の運用を任せるサービスです)。 ちなみに、新NISAの「つみたて投資枠」にある投資信託は、手数料がゼロです。 信託報酬の上限も決まっていて、国内資産は1%以内、一部の海外資産は1.5%以内となっています。 いま人気の投資信託・eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は0.05775%です。 信託報酬が安いほど、長期投資に向いていると言われています。 銀行で扱っているのは、手数料が高い商品が中心です。資産運用に関しては、銀行には相談しない、近寄らないのが一番です。 ※本稿は、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
長尾義弘
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