働きやすい工夫が詰まった“次世代オフィス”!社員がやる気になる大改革の舞台裏
保育士がすっきり!謎のボックス~「眠れる特許」で新ビジネス
やんちゃな子どもたちと一日中向き合う保育士の仕事は想像以上にハード。休憩時間に元気をもらえるというのが、施設内に設置された高さ2.5メートルの、立ったまま眠れる世界初の仮眠ボックスだ。 高さを調節することで、足の裏、スネ、お尻、頭の4点で力を入れなくても支えられた状態になり、立ったまま眠ることができるという。利用者は「周りの音も全然聞こえないからゆっくりできます」と言う。20分ほどですっきりして仕事に戻るのだ。 仮眠ボックスを作ったのは「広葉樹合板」という会社。スーパーなどで使う什器を製造している。新商品の開発にも挑んできたが苦戦続き。そんな時に出会ったのがイトーキの「立ったまま眠れる」特許とのコラボだった。 「驚きでした。普通は横になるのに、立って寝るとはどういうことかと、興味が湧きました」(社長・山口裕也さん) イトーキはこうした特許を811件も取得している。その一部を他の企業とコラボして使ってもらうことで新たなビジネスを生み出そうとしている。 「世にない物を果敢に考えている会社のイトーキさんと巡り合えて、中小企業にとって大きな刺激になっています」(山口さん) ※価格は放送時の金額です。 ~村上龍の編集後記~ イトーキはアートを扱う子会社を持つ。現代アートを取り扱う会社だ。社員のコミュニケーションツールにもなる。出勤とリモートを併用する「ハイブリッド勤務」が広がると、社員同士のコミュニケーションが薄くなる。オフィスで人と会って話すことの重要性が高まる。アートは話題になるわけではなく、背景となる。美というのはそういうものだ。湊さんは1143件の国宝全てを見るのが目標だそうだ。美を求めている。オフィスも美しくなるらしい。オフィス「3.0」は家具にセンサーを付けるのだそうだ。 <出演者略歴> 湊宏司(みなと・こうじ)1970年、大阪府生まれ。1994年、東京大学経済学部卒業後、NTTに入社。2008年、サン・マイクロシステムズ入社。2010年、統合により日本オラクルに。2019年、日本オラクルCOOに就任。2021年、イトーキ顧問に就任。2022年、社長に就任。 ※「カンブリア宮殿」より
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