【速報】「紀州のドン・ファン死亡」検察が判決不服で控訴 殺人罪など問われた元妻に無罪判決 和歌山地検
鍵となった“「覚醒剤やってるで、へへへ」の電話”「野﨑さんが誤って致死量を摂取した可能性を否定できず」
そのうえで、野﨑さんと覚醒剤との関わりについて「覚醒剤を常用していたとは考えられないが、人脈も広く、経済的な余裕も十分あったため、他者に依頼して覚醒剤を入手することは可能だった」と指摘。 さらに、死亡の約3週間前までに、野﨑さんが「覚醒剤やってるで、へへへ」と電話してきたとする知人女性の証言について、「野﨑さんの発言を一概に冗談と決めつけられない」と判断。 「野﨑さんが自殺以外の目的で覚醒剤を使用し、その際に誤って致死量を摂取した可能性は否定できない」としました。 そして結論として「須藤被告が野﨑さんに覚醒剤を摂取させて殺害したことについては、合理的な疑いが残る」として、須藤被告に無罪を言い渡しました。
和歌山地検が判決を不服として控訴
判決言い渡しが終わると、須藤被告が裁判長に会釈して退廷した一方、検察官らは茫然とした表情や悔しそうな表情を浮かべていました。 無罪判決を受けて、和歌山地検は、「長期間の審理に関わった裁判員の方々に敬意を表する。しかし検察官の主張が受け入れられなかったことは残念である。今後については判決文の内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とコメントしていました。 そして判決を不服として、和歌山地検は12月24日、大阪高裁に控訴しました。 (MBS報道センター 松本陸)