橋下徹氏が兵庫・百条委員会で見解 「百条委は兵庫県知事選の結果にとらわれずに結論を出すべき」「斎藤知事と職員の関係は絶対的権力者と部下という関係なので、本当に慎重にやらなきゃ」
25日、兵庫県議会で斎藤知事の疑惑を巡る最後の百条委員会が行われました。百条委員会が開かれるのは15回目で、斉藤知事の出頭は3回目、再選後では初めてでした。 主なテーマは「公益通報」の扱いについて。百条委員会について、自身も大阪府で知事経験のある橋下徹氏が見解を述べました。
25日の百条委員会で斎藤知事に先だって尋問を受けたのは、知事の側近だった片山元副知事。片山副知事は告発文書の発覚後、元県民局長を直接聴取したとされる人物です。 (百条委委員)「片山さん自身、告発文書の疑惑の対象である。片山さんが知事の指示に基づいて元県民局長のPCを押収したのはふさわしかった?」 (片山元副知事)「押収したという認識はありません、県の公用物を回収しただけです」
片山元副知事のあと、午後3時からは斉藤知事本人への証人尋問が実施されました。委員の1人が尋ねたのは、文書問題発覚後の県幹部との協議について。 (百条委委員)「3月21日、知事は”7つの疑惑”が記された文書をもとに、幹部4人と協議をされています。斎藤知事からはどのような指示をされましたか?」 (斎藤知事)「職員の名前や企業名など、具体的な個人名が出されて、その方々に対する誹謗中傷性の高い文書でしたから、しっかり調査するようにと指示したと記憶しています」
意見分かれる公益通報 斎藤知事は今回の百条委でも「適切対応」と主張
文書の作成を認めた元県民局長は懲戒処分を受けました。その手続きについては、文書を公益通報として扱うかどうかで、専門家の間でも意見が分かれています。25日午前に参考人として呼ばれた専門家は「公益通報に真実相当性は要件にない」としていますが、斉藤知事は25日も、これまでの主張を繰り返しました。 (斎藤知事)「時期も含めて県の人事当局などが適切に対応していたと私は思っている」 (百条委委員)「(文書は)外部通報か否か」 (斎藤知事)「3月25日の県民局長への聴取の中で『噂話を集めて作成した』とご本人も言っている。人事課による調査の中でも噂話でなく、こういう証拠がありますということを出してこなかった。外部通報の要件である真実相当性は満たさないというのが今の見解でもある」 また、第三者による調査結果を待たずに告発した元局長を懲戒処分したことについても、斎藤知事は改めて正当性を主張しました。 (斎藤知事)「私が調査結果を待たずにやれと言った記憶はない。(元局長の)懲戒処分に該当する違反行為が判明した以上、手続きに沿って処分することがある意味必然の流れである」
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