人気ジュエリーデザイナーが「特別」「武装のアイテム」と感じる宝石とは。「ジュエリーを身につける」という行為そのものが、キレイを加速させる
◆ジュエリーの中でも特別なもの また、そういう意味でジュエリーの中でもダイヤモンドは特に特別なもののように感じます。 ダイヤモンドは地球上で最も硬い自然物であり、その輝きは長い歴史の中で光の反射率や屈折率を完璧に計算された「ラウンド・ブリリアントカット」というプロポーションによりもたらされています。 センスや美しさ、垢抜けに正解はなく、個人や時代、文化によって変わるものですが、ことダイヤモンドに関してはこの世で唯一と言える、揺るがない絶対的な美しさがもう決まっているのです。 ダイヤモンドほど、国や時代が変わっても何世紀にも渡って誰もが美しいと感じるものは他にないと言っても過言ではないでしょう。
◆「自分なりのキレイ」を保つためのお守り 人間は生きていれば、調子がいい日もあれば、落ち込む日もあります。そういう波がつきものです。 私だって「いつもキレイでいたい」と思いつつも、前夜に号泣するような出来事があり、朝起きたら顔と目がパンパンで、鏡を見てがっかりする朝もあります。 「もうこれ以上は頑張れない……」 そんなときにダイヤモンドを見ると「人間なんだから、いつも完璧でいられなくて当然だよね」と自分を許す気持ちにもなれますし、美しいダイヤの輝きを眺めていると徐々に勇気が湧いてきて、よし、という気持ちでヘアメイクをして、洋服のシワを伸ばして、ジュエリーを身につけ仕事に行くことができます。 変わらずに輝き、照らし続けてくれるダイヤモンドのおかげで乗り越えられた日が実際にあるのです。 中世ヨーロッパでは、ダイヤモンドはその硬さから戦士たちの間で勇気と力の象徴とされており、戦いの前に身につけることで、勝利をもたらすと信じられていましたが、現代の女性にとってもダイヤモンドはそんな「武装のアイテム」だと感じてなりません。 例えジュエリーでなくとも、何か自分を鼓舞してくれるような、「信じられるアイテム」を一つ持っておくことは、自分なりのキレイを保つためのお守りになることは間違いないでしょう。 ※本稿は、『センスのいい人だけが知っている「自分なりのキレイ」のつくりかた』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
MIZUKI
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