“カネロ”アルバレスが18センチ身長差克服の圧勝劇で世界Sミドル級王座統一…「ゴロフキンが戦うのであれば受ける」
新型コロナのパンデミックによる影響がなければ、当初、WBO世界スーパーミドル級王者のビリー・ジョー・サンダース(31、英国)との2団体統一戦を行う予定だった。 カネロはリング上のインタビューで「168パウンド(スーパーミドル級)はとても感触がいい。もう階級を下げて戦いたくはない。ベルトを統一できて最高の夜のひとつになった。もっとこの階級でやりたいし、すべてのベルトを統一したい。誰がそこにいようと関係ない」とスーパーミドル級の4団体統一を狙う意向を示した。IBF世界同級王者のカリブ・プラント(28、米国)も20戦無敗だ。 もうミドル級で戦うことを拒否するような発言をしたが、前日にゴロフキンが無敗のカミル・シェルメタ(31、ポーランド)から4度ダウンを奪い、7回TKOに仕留めて復活をアピールしたことでゴロフキンvsカネロの3度目の対決を求める気運は高まっている。これまでカネロはゴロフキンとの3度目対決に関しては、「もう2度戦って勝負はついている」と語るなど消極的だったが、この日、ゴロフキン戦について質問されると、ニヤっと笑って、こう答えた。 「誰からも逃げることはしない。ベストだと思う相手と戦うだけだ。もし彼(ゴロフキン)が戦うのであれば、私はその戦いを受ける。(今日は)私がベストな選手と戦うということを世界に示したんだ」 昨日のゴロフキンの復活劇はカネロに「ベストな相手」と認めさせたのか。ゴロフキンが対戦を希望すれば“受ける”というのである。スーパーミドル級の4団体統一か、それともゴロフキンとのラバーマッチか。2日続きのビッグマッチの結果が、新たなメガファイトへの布石となったことだけは間違いない。