「大谷翔平に“負けた”と言わせた12歳」その後の人生「ああ、やられたなと」プロ野球を諦めた怪物の“卒業文集”…悔やむ中学時代、現在は双子の父に
中1の夏、もし大谷と対戦していたら。
かつて同じ世界にいながら大坂にこう言わしめるまでに二人を隔ててしまったものは何だったのだろうか。 大坂が悔いているように中学時代、シニアリーグに進んでいたら、また何か変わっていたのだろうか。だが、それは結果論に過ぎないような気もした。 大坂にとっての最大の不幸。それは17年前、中1の夏、東北大会の準決勝で水沢パイレーツと当たれなかったことではないか。 真っ直ぐの速さは遠くから見てもある程度までわかるが、変化球の曲がり方まではわからない。あのとき、大谷の変化球はすでに魔球だった。「消える」スライダーを外野から眺めるのではなく、打席の中でもう少し早く体感することができていたなら――。そう思えて仕方がなかった。 〈第1~3回も公開中〉 <記事で登場する大谷世代の人たち> ・大谷翔平:水沢パイレーツ(水沢リトル)→一関シニア→花巻東高 ・大坂智哉:長者レッドソックス(八戸リトル)→中学野球部→青森山田高 ・本間康暉:青森山田リトル→青森山田シニア→青森山田高 ・笹川裕二郎:福島リトル。のち仙台育英高→同志社大 ・京田陽太:青森山田高→日本大→中日→現・DeNA ・田村龍弘:光星学院高(八戸学院光星)→現・ロッテ ・北條史也:光星学院高(八戸学院光星)→阪神→現・三菱重工West(社会人野球) ・城間竜兵:光星学院高(八戸学院光星)→東北福祉大→現・パナソニック(社会人野球)
(「野ボール横丁」中村計 = 文)
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