「五輪落選の逸材→W杯日本代表」大迫勇也に柿谷曜一朗、鎌田大地と伊東純也…実は多い「(三笘)薫が活躍したので」東京世代だと誰?
パリ五輪に向けたサッカーU-23日本代表の人選に注目が集まるが……これまでの五輪ではどんなドラマがあり、落選した天才・逸材の「五輪後のサッカー人生」はどうなったか。(全3回の第3回/第1回、第2回も配信中) 【写真】「えっ、この天才も五輪落選したの!?」大迫・柿谷・鎌田・伊東純也だけじゃなく…悪夢を味わった名手たちを見る。黒髪ロン毛時代の本田やギラギラしてた前園など「10代~五輪代表でのレアな若き日」も見る
下馬評を覆してベスト4のロンドンはどんな面々?
【2012年:ロンドン五輪】 〈ロンドン五輪代表メンバー〉※はオーバーエイジ GK:権田修一、安藤駿介 DF:徳永悠平※、酒井宏樹、吉田麻也※、山村和也、酒井高徳、鈴木大輔 MF:扇原貴宏、村松大輔、東慶悟、宇佐美貴史、山口蛍、清武弘嗣 FW:大津祐樹、杉本健勇、永井謙佑、齋藤学 バックアップメンバー:林彰洋※、大岩一貴、米本拓司、山崎亮平 〈代表漏れした主な選手〉 大迫勇也、柿谷曜一朗、原口元気、柴崎岳、昌子源 五輪サッカーが現行の23歳以下の大会となって以来、日本の最高成績を残したのが「雑草軍団」とも評されたロンドン世代だ。 本大会では、グループステージ初戦で優勝候補のスペインから1-0で勝利をもぎとると、次のモロッコも倒し、決勝トーナメント進出を決めた。準々決勝でサラー擁するエジプトに完勝して、いよいよメダルへの期待が高まるなか、準決勝でメキシコに、3位決定戦で韓国に敗退。惜しくも68年メキシコ五輪以来の表彰台はならなかったが、ハードな日程で全6試合を戦い抜いたロンドン世代は、下馬評を大きく覆してみせた。 彼らは2009年と11年のU-20W杯出場を逃した世代であり、ベストメンバーとはかけ離れたメンバー構成で初陣(10年アジア大会)を戦った経緯もあって“雑草”がついてまわった。しかし、実際には攻撃陣を中心にタレント豊富。さらに、プラチナ世代の筆頭格である宇佐美貴史、大津祐樹は11年夏から、酒井高徳は12年1月から、清武弘嗣と酒井宏樹は12年夏から、それぞれ欧州クラブに移籍している。オーバーエイジの吉田を含めると、五輪開催時点で6人もの「欧州組」が揃っていた。 しかも、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍する香川真司(飛び級で北京五輪出場)と、アーセナルの宮市亮は招集をあえて見送っている。そういった意味では久保建英(レアル・ソシエダ)、鈴木唯人(ブレンビー)らの招集可能性が低いとされるパリ五輪に似た状況を、日本はロンドンに経験済みといえる。 FIFAの決定で当時は五輪期間中の拘束力が代表チーム側にあり、清武や吉田らの招集はスムーズにかなった。
【関連記事】
- 【つづき→】悲劇は小野や小倉だけでなく…18人枠に泣いた名パサーや人気解説者ら「逸材の落選後」
- 【つづき→】長谷部や川島は順当の落選、鈴木啓太は発表当日まさか、北京の家長昭博らは30代で…悪夢のち逆転人生
- 【写真】「えっ、この天才も五輪落選したの!?」大迫・柿谷・鎌田・伊東純也だけじゃなく…悪夢を味わった名手たちを見る。黒髪ロン毛時代の本田やギラギラしてた前園など「五輪代表時代のレアな若き日」も見る
- 大迫勇也はヴィッセル神戸に何をもたらしたのか? 優勝決定試合でカメラマンが見た“半端ないエースの猛ゲキ”「弱気の虫を叩き潰すかのように…」
- 鎌田大地クリスタルパレス加入「最初は残念だったが…」バイエルン伊藤洋輝40億円移籍は「ビックリだよ!」ブラジル人記者が斬る移籍動向