緊急事態宣言を発出 菅首相が会見(全文1)大変な危機感を持っている
20時以降の不要不急の外出自粛を
また、夜間の飲食や会話を含めた感染リスクを防ぐために、20時以降の不要不急の外出自粛をお願いしております。ぜひ徹底していただきたいと思います。さらにスポーツ観戦、コンサートについては今回、入場者数を厳格化し、一律に入場者数を5000人までにするとともに、場内の飲食も控えるように要請いたします。 学校については、これまで学校から地域に感染が広まった例はほとんどありませんでした。その中で未来を担う子供たちの学びの機会を守りたいと思います。今回は小中学校、高校、大学、幼稚園、保育園について休校、休園はお願いはいたしません。大学については対面の授業、オンラインでの授業、効果的に組み合わせていただくように要請をいたします。 昨年以来、コロナの感染拡大の中でもわが国の失業率は直近で2.9%です。主要国の中で最も低い水準で推移いたしております。雇用を守ることが政治の責務です。今後も雇用を守り、事業を継続していただくことを優先に取り組みを続けます。パートや非正規労働の方々を含めて、休業した場合の雇用調整助成金は1日最大1万5000円を支給しています。手元資金に困っている方々のための、最大140万円の緊急小口融資についても昨年来、5000億円を利用いただいております。公庫などから最大4000万円の無利子・無担保の融資も行っております。そのための十分な資金を用意いたしました。ぜひ皆さまに使っていただきますように手続きも簡単にしたいと思います。
特措法改正、ワクチン早期接種と段階を踏んで取り組む
今後、緊急事態宣言による対策に続き、特措法の改正、ワクチンの早期接種と段階を踏んで取り組みます。まずは緊急事態宣言により効果的な対策を行い、なんとしても感染拡大を食い止め、減少傾向に転じさせます。専門家が緊急事態宣言のレベルとする、いわゆるステージ4を早急に脱却します。病床の状況、新規感染者数などの指標で判断をします。さらに特措法を改正し、罰則などにより強制力を付与することによってより実効的な対策を可能にしたいと思います。法案の内容に関する議論を急ぎ、早期に国会に提出いたします。 その上で感染対策の決め手となるワクチンについては、製薬会社の治験データの作業を前倒し、安全性、有効性の審査を行った上でできる限り、2月下旬までには接種開始できるように準備いたします。この間、一貫して大事なのは医療体制です。必要な方には必要な医療を提供いたします。病床が逼迫する1都3県において、コロナ対応の病床を大幅に増やすことができるようします。このため、民間病院をはじめ、新たに対応病床を増やしていただいた場合には、1床当たり450万円の補助を従来の支援に上乗せして実施をします。これにより重症者の病床があれば、1床あたり約2000万円の強力な支援が行われます。また、各知事の要請があれば自衛隊の医療チームが、いつでも投入することができるように万全の態勢を整えております。 最後に国民の皆さんへのお願いがあります。1年近くにわたるコロナとの闘いにおいて、痛みを伴う自粛要請、こうしたことに協力をいただいております国民の皆さんに心から感謝申し上げます。今回の世界規模の感染の波や、私たちが想像していたものを超え、厳しいものになっています。しかし私はこの状況は必ず克服できると思っています。そのためにはもう一度皆さんに制約のある生活をお願いせざるを得ません。 【書き起こし】緊急事態宣言を発出 菅首相が会見 全文2に続く