女性暴行事件相次ぐ インド旅行で何に気をつけるべきか?
インドで女性暴行事件が後を絶ちません。日本人女性も例外ではなく、9日には西部ラジャスタン州のジャイプール近郊で観光ガイドを装った男に暴行を受ける事件が起こりました。昨年末には東部のコルカタで22歳女性が監禁強姦される事件が発生。この女性も現地の観光ガイドを名乗る男6人組に約1か月間監禁され、現金を奪われた上に性的暴行を受けたと報じられています。 インドでは、過去にも日本人を狙った犯罪が発生。外務省が2014年12月に発表した安全対策基礎データによると、デリーやバラナシ、コルカタなどの主要都市を中心に詐欺や窃盗、強盗、強姦事件が起きているようです。
日本人が被害に遭いやすい場所は
インドを安全に旅行するには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか? デリーに1年半在住している日本人、金子雅也さんに話を聞きました。 「事件が起きる場所の多くは、デリーやアーグラなどの人気観光都市です。ターゲットとなるのは、インドに来たばかりの観光客。街を歩いていると、知らない現地人に頻繁に話しかけられますが、基本的に話しかけてくる人は、信用しないことが大切です。何かしらメリットを求めていて、100%親切ということはあり得ません」 今年1月15日に在インド日本国大使館が公表した「インドの観光シーズンに向けた注意喚起」にも「親切そうに声をかけてくる者や日本語で話しかけてくる者には特に注意し、勧められても飲食物を口にしない。また、信用できると思った相手からの誘いでも、決して車に乗ったり、その者の家に泊まりに行ったりしない」と記載されています。たとえ日本語が流暢でも安心せず、常に警戒心を持っておくことが重要です。 「最近は、睡眠薬を使った犯罪が流行しています。道端で話しかけられて食事に誘われ、食事中ちょっと目を離した隙に食べ物に睡眠薬を入れられて、金品を取られるなどのケースが多くあります。なかには、電車の人ごみでよそ見をしていたら、ペットボトルに睡眠薬を入れられたということも。話しかけられたときだけでなく、人ごみで近づいてくるインド人にも注意が必要です」